第105回全国高校野球選手権記念大会で、107年ぶり2度目の優勝を飾った慶応(神奈川代表)が9月1日、横浜市役所で優勝セレモニーを行った。決勝では昨年優勝で連覇を目指した強豪・仙台育英(宮城代表)に勝利。常に選手が笑顔を絶やさない「エンジョイベースボール」と、アルプススタンドに入り切らないほどの大応援団が大きな話題になった。優勝報告で森林貴彦監督は「この夏、甲子園を見て楽しんでいただけましたでしょうか。私たちも思い切り楽しんできました」と笑顔。「応援ありがとうございました。横浜市民のみなさん、おめでとうございます!」と、声援を送ってくれたファンたちに感謝の言葉を送った。

 慶応は激戦・神奈川大会を勝ち抜くと、甲子園では1試合ごとに力をつけ強豪チームを次々と撃破。決勝では後にU-18日本代表にも選出された丸田湊斗選手(3年)が、大会史上初となる決勝での先頭打者ホームランで先制すると、その後も序盤から点を奪い終始、仙台育英をリード。最後は、2番手として登板した2年生エースの小宅雅己選手(2年)が締めくくり、マウンド上で歓喜の輪を作った。

 優勝報告会で森林監督は「甲子園という大舞台で、素晴らしいチームと対戦することに大きな喜びを感じながらプレーして、表現してくれたと思います。想像する以上にいい顔をして、最初から最後まで野球をしてくれました」と日頃のハードな練習に耐えながら、最高の舞台でプレーを楽しんだ選手を労うと、「応援してくれたみなさまの全ての応援のエネルギーが甲子園のグラウンドに降り注いで、わたしたちの実力以上の力が出せたと感じています」と感謝の言葉を繰り返した。

 また続いてあいさつした主将の大村昊澄選手(3年)も「僕たちのチームは最初に応援されるチームになろうと掲げました。人として、こういうチームを応援したいなと思ってもらえるように、そこにこだわってやってきました。僕たち選手一同は甲子園という舞台を楽しみ、幸せを噛み締めてプレーすることができました」と、堂々とした口ぶりで監督同様に楽しんでプレーしたこと、応援してくれた人々への感謝の言葉を繰り返していた。
ABEMA NEWSより)