藤井聡太竜王・名人「ワンチャンはないけど『0.5チャン』くらいないですか?」今風の言葉アレンジにファンが反応「新語w」「若者っぽかったw」/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】藤井聡太竜王・名人の口から新語が生まれたシーン

 将棋界の絶対王者は難解熟語の使い手と思いきや、今風の言葉にもアレンジを加えてきた。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」本戦トーナメント2回戦・第4試合、チーム藤井とチーム斎藤の対戦が9月2日に放送された。藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)は、前回大会で予選敗退した鬱憤を晴らすように予選で個人全勝を果たすと、この本戦2回戦でも2連勝し、通算8戦全勝、勝率100%と絶好調。そんな状態からか、控室ではチームメイトの対局を見ながら「ワンチャンはないけど『0.5チャン』くらいはないですか?」と、砕けた表現を使い、ファンの興味をそそった。

【映像】藤井聡太竜王・名人の口から新語が生まれたシーン

 藤井竜王・名人といえば、14歳で四段昇段、プロデビューを果たして以来「望外」「僥倖」といったあまり日常会話では使わない熟語をインタビュー時に使ったことで話題になった。最近では言葉の選択にも配慮があるのか、わかりやすい言葉が多いが、2022年の2月、王将のタイトルを獲得した後の会見で、自身の現在地について「森林限界の手前」という表現をし、瞬く間に「森林限界」というワードがX(旧Twitter)でトレンド入りするなど、大きな話題となった。

 そんな藤井竜王・名人だが、常に難解熟語ばかり使っているわけではなく、今風の言葉もしっかり取り込んでいた。ABEMAトーナメントでは控室の様子が度々紹介されるが、よく使うようになったのが「ワンチャン」という言葉。もとは「ワンチャンス」で、1回のチャンスで逆転ができる、という麻雀由来のものと言われている。これが若者にも広まり、様々なシーンで、何かのきっかけで状況を逆転できることに使われるようになった。

 将棋界には麻雀ファンも多く、自然と使う者も増えたと思われるが、この試合で藤井竜王・名人はさらにアレンジを加えた。第1局、澤田真吾七段(31)が黒田尭之五段(26)と対戦したが、序盤から中盤にかけて澤田七段が押し込まれた。それでも、あの手この手で状況を打開しようとした澤田七段の粘りが功を奏し始めると、この状況を見た藤井竜王・名人は「ワンチャンはないけど『0.5チャン』くらいはないですか?」と、兄弟子である齊藤裕也四段(26)に問いかけた。

 すると、この「0.5チャン」が想像以上の大チャンスだったのか、澤田七段が終盤に逆転。見事に小さなチャンスを大きくすることに成功した。ファンにとっては、この逆転勝利以上に「0.5チャン」が印象的だったようで「若者っぽかったw」「新語w」「聡太おもろいやんw」「チャンは単位」といった声が集まっていた。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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