モデルとして大人気の“めるる”こと生見愛瑠。ここ最近は役者としての才能を開花させている。例えばドラマ「風間公親－教場0－」（フジテレビ系）ではシングルマザーが持つ特有の苦悩を見事に表現し、普段とのギャップが大きな話題となった。7月まで放送されたドラマ「日曜の夜ぐらいは…」（テレビ朝日系）では主要キャストに名を連ね、業界での存在感も高まっている。「演技のお仕事はずっとやりたかったこと。これからもいろんな役を演じてみたい」。そう語る役者・生見愛瑠の躍進は始まったばかりだ。
真面目な役の連続に「バラエティも演技なんじゃないか？て言われちゃう（笑）」
――「第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER」に出演。ランウェイはどうでしたか。
実際にファンの方と会える機会っていうのがまずうれしかったです。こんな大きいイベントに出させていただくことは、私自身多くないので新鮮でテンションが上がります。実際にうちわを持って、応援してくれる人を見ると、気分も上がりますね。
コロナ禍では無観客で開催された「TGC」があって、それはそれで楽しかったですけど、やっぱり人がいないと寂しいなって感じました。実際に客席に人がたくさんいると、全然気分も違います。
――「CanCam」専属モデルの仲間も多く登場しました。
トラウデン（直美）さんと中条（あやみ）さんは楽屋が近くって、昨日も撮影で一緒だったので、「やっほ〜、昨日ぶり」って話をしていました（笑）。
――ランウェイは緊張しますか。
緊張というよりもワクワク・ドキドキが勝ります！
――今年の夏はどんなフッションを楽しみましたか。
私のイメージなのか、甘めなコーデでまとめているように思われるんですけど、実は結構カジュアルなんです。デニムとTシャツだけでさらっと出掛けることが多かったです。
――秋・冬で楽しみたいファッションは。
オーバーサイズのアイテムをダボっと着たいと思います。パーカーとかも好きなので、メンズサイズのものをよく自分で買いに行ってますね。注目している色は、これまではあんまり着なかったんですけど、ベージュとかブラウンとかの暖色系。落ち着いて着られるかなって。
――今年の夏の思い出は。
ここ最近は「日曜の夜ぐらいは…」というドラマをずっと撮っていました。そのドラマが基本、女子3人（清野菜名・岸井ゆきの・生見愛瑠）で繰り広げられる作品で、年齢差はあるんですけど、すっごく仲良くなりました。プライベートでも会うくらいなので、お姉さんができたみたいでうれしいです！
――プライベートの席ではどんな話を。
ドラマについての話をしていましたね。「あのシーン良かったよね」などと振り返ってました。
――ここ最近は演技仕事が続いています。それについては。
演技のお仕事はずっとやりたかったことなので、充実しています。まったく演技に自信がないので、緊張しない性格なんですけど、演技の現場では緊張しちゃうこともあります。でもすごく刺激的だし、皆さんから評価をもらえると「頑張ろう」って思えます。
――ステージと演技の現場はまた別物？
役になり切らなくちゃいけない分、緊張しますね。用意することも多いし、ドキドキはします。
――ドラマではシリアスな演技をして話題になることも。
めちゃくちゃ真逆な役を演じることが多いので、よく「怖い」って言われます。「バラエティも演技なんじゃないか」って言われちゃうんですよ（苦笑）。
――SNSではそのギャップを絶賛する声が多いです。
ありがたいです。まだわからないことだらけなんですけど、役者の先輩に「どうやって演じているんですか？」と質問したり、日々勉強です。この先も頑張らないとと思っています。
――女優としての目標は。
いろんな役をやってみたいし、演じていること自体がすごく楽しいので、長く続けていきたいですね。「こんな役をやりたい」という具体的な目標は特になくて、どんな役でも演じて、経験値を積んで、いろんなことを吸収したいです。自分の中に引き出しを作りたいんです。
――高校時代の目標は「渋谷ジャック」を掲げていました。現在の目標は。
懐かしい（笑）。今は演技のお仕事が楽しいので、とにかくいろんな仕事に挑戦したいですね。いつかは「私が出てるからこの作品を見たい」って言われるようになりたいです。
――若者の憧れの存在となっている「めるる」。実感はありますか。
ありがたいことですけど、自分では実感がありません。「ぬくみさん……？」となることも多くて（笑）。そういう意味では覚えやすい「めるる」で良かったですし、目標は生見愛瑠がめるるの知名度を追い越すことですね（笑）。
―今年も残り約4か月となりました。抱負は。
次の作品（日本テレビ系新日曜ドラマ「セクシー田中さん」）の撮影が始まります。今回は初めてコメディ作品に挑戦するので、ドキドキしていますけど、全力で役を演じたいです。同時に大好きなバラエティやモデル業も頑張ります。ファッションショーは今年たくさん出る予定なので、ファンの方と会える機会を楽しみたいと思います！
テキスト・取材・インタビュー：中山洋平
