『葬送のフリーレン(そうそうのフリーレン)』は、2023年9月29日から放送中のテレビアニメ。人間よりも長寿の種族であるエルフの魔法使い・フリーレンの冒険を描いた物語です。2024年1月からの第2クールでは「一級魔法使い試験編」が放送されました。
▶フリーレンにねじ伏せられるデンケン 21話
▶パーティー戦、フリーレン達の秘策 19話
▶一級魔法使い試験がスタート 18話
初回は2時間スペシャルで制作され、日本テレビ系の「金曜ロードショー」で全国放送。それ以降は日本テレビ系の新アニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」で毎週金曜23時から放送されました。
この記事では、『葬送のフリーレン』のオープニングテーマやエンディングテーマといった主題歌情報、劇中の挿入歌についてまとめています。
目次
- アニメ『葬送のフリーレン』はどんな作品?ストーリーは?
- アニメ『葬送のフリーレン』第2クールオープニング主題歌「晴る」
- 第2クールオープニング主題歌の歌手・ヨルシカとは?
- アニメ『葬送のフリーレン』第1・2クールエンディング主題歌「Anytime Anywhere」
- エンディング主題歌の歌手・miletさんとは?
- アニメ『葬送のフリーレン』第1クールオープニング主題歌「勇者」
- 第1クールオープニング主題歌の歌手・YOASOBIとは?
- アニメ『葬送のフリーレン』初回SP特別エンディング主題歌「bliss」
- アニメ『葬送のフリーレン』挿入歌はある?
- まとめ
アニメ『葬送のフリーレン』はどんな作品?ストーリーは?
10年の冒険の末に、魔王を倒した勇者一行。勇者と旅をした魔法使い・フリーレンは、人間よりも長い寿命を持っているエルフです。魔王討伐後に1人旅に出ていたフリーレンが50年振りにかつての仲間と再会すると、勇者・ヒンメル達は年老いていました。勇者達との再会を機に人間の寿命が短いことを再認識したフリーレンは、人間を知ろうとしなかったことを後悔して、人を知るための旅に出かけます。
アニメーション制作は、『宇宙よりも遠い場所』『ワンパンマン(1期)』を制作したマッドハウスです。劇中の音楽(BGM)を手がけるのは、『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』やNHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の音楽を手がけたEvan Call(エバン・コール)さんです。
アニメ『葬送のフリーレン』第2クールオープニング主題歌「晴る」
アニメ『葬送のフリーレン』第2クール「一級魔法使い試験編」のOPテーマは、2人組のロックバンド・ヨルシカの「晴る(はる)」。「晴る」はOPテーマらしく勢いがあり力強い楽曲です。第2クールの放送が開始される2024年1月5日に配信リリースされました。
一級魔法使い試験編では、新たな魔法が続々と登場するほか、魔法使い同士の戦いも描かれます。一級魔法使い試験編のPVでは、「晴る」にのせて盛り上がりが加速するように様々な魔法使いが魔法を使用しているシーンが印象的です。
「晴る」は晴れではない状態から晴れを願う曲とのことで、ヨルシカのコンポーザーのn-buna(ナブナ)さんは、「この曲がフリーレンの世界と彼らの旅に花を添えられるものになっていれば幸いです」と綴りました。
第2クールオープニング主題歌の歌手・ヨルシカとは?
ヨルシカは、コンポーザーのn-bunaさんと女性シンガーのsuis(スイ)さんによる男女2人組のロックバンドで、文学的な歌詞とギターを主軸としたサウンドが特徴です。2017年4月からヨルシカの活動が開始されまし た。
n-bunaさんはヨルシカの楽曲の作詞作曲を担当しています。2012年からボーカロイドを使用した楽曲を公開するボカロPとして活動。初音ミクを使ったオリジナル曲「ウミユリ海底譚」は2023年12月時点でニコニコ動画で1000万再 生超え、YouTubeでは2400万 再生を突破しています。様々なアーティストに楽曲提供もしていて、藍井エイル(あおい エイル)さんに提供した「心臓」は『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』の主題歌に起用されました。
ボーカルのsuisさんはヨルシカとしての活動以外にも、Disney+で配信されたアニメ映画『あの夏のルカ』の日本版エンドソングを歌唱 したり、作曲家の澤野弘之(さわの ひろゆき)さんのプロジェクトSawanoHiroyuki[nZk](サワノヒロユキ ヌジーク)のアルバム曲にボーカルとして参加し ました。
YouTubeで公開されている「ただ君に晴れ」のMVは2億再生超え、「だから僕は音楽を辞めた」のMVは1.6億再生超えするなど、ヨルシカの楽曲の人気の高さが窺えます。
これまでにヨルシカが歌唱したアニメタイアップ楽曲としては、『泣きたい私は猫をかぶる』主題歌の「花に亡霊」、『大雪海のカイナ』のオープニング曲の「テレパス」、『僕の心のヤバイやつ』第1期オープニング曲の「斜陽」があります。
アニメ『葬送のフリーレン』第1・2クールエンディング主題歌「Anytime Anywhere」
『葬送のフリーレン』第1・2クールEDテーマは、シンガーソングライター・milet(ミレイ)さんの「Anytime Anywhere」です。miletさんの力強くも優しい歌声と『葬送のフリーレン』の世界をイメージさせるような壮大な伴奏がマッチした楽曲です。
テレビ放送の初回スペシャルでは、特別エンディングとして後述の「bliss」が使用されていますが、配信サービスの動画では既に「Anytime Anywhere」が使われていました。
2023年12月8日、「Anytime Anywhere」が第2クールのエンディング主題歌として引き続き使用されることが発表されており、第17話で新たなアニメーションとともに流れました。なお第2クールでは、第1クールとは別の楽曲パートが使用されており、新鮮な気持ちで楽しむことができます。
「Anytime Anywhere」は、miletさんが作詞と作曲を手がけていて、miletさんは自身のX(旧Twitter)アカウントで「『葬送のフリーレン』の世界に足を踏み入れ、フリーレンたちを感じ、大切なひとを心で感じ続けながら生きる強さと寂しさを包めるよう音を重ねました」と投稿しています。
miletさんは「Anytime Anywhere」を歌う際の気持ちについて、「何度生まれ変わってもあなたに会いたい。花になって生まれてもあなたの隣で咲きたい。星になってもあなたのそばをまわっていたい。今あなたを想って歌えることが何より幸せです。そんな気持ちを歌いました。どんなときでも、どんなところにいても、この歌であなたに寄り添っていたいです」と綴っています。
「Anytime Anywhere」は、アニメ『葬送のフリーレン』の劇中音楽を手がけているEvan Callさんが編曲を担当しています。Evan Callさんは「miletさんも参加したレコーディングは非常に楽しい時間でいい刺激になりました。私達の旅もまもなく始まりますね!」とコメントしています。
エンディング主題歌の歌手・miletさんとは?
miletさんは、2019年3月6日にメジャーデビューをしたシンガーソングライター。ハスキーで重厚感のある独特の歌声が特徴のシンガーで、東京出身ですが思春期をカナダで過ごし、流暢な英語詞も定評があります。
デビュー曲の「inside you」は、11の音楽配信サイトで1位を記録。2021年8月には東京2020オリンピックの閉会式で歌唱出演しました。2022年末には、NHK紅白歌合戦に3年連続で出場しています。
2023年4月クールで放送されたアニメ『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』では、ロックバンド・MAN WITH A MISSION(マン・ウィズ・ア・ミッション)とのコラボで、OP楽曲「絆ノ奇跡」とED楽曲「コイコガレ」を歌唱しました。
その他に、miletさんがこれまでに歌唱したアニメタイアップ楽曲としては、『王様ランキング』第2クールEDの「Flare」、『鹿の王 ユナと約束の旅』主題歌の「One Reason」、『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』第2クールEDの「Prover」などがあります。
アニメ『葬送のフリーレン』第1クールオープニング主題歌「勇者」
アニメ『葬送のフリーレン』のOPテーマは、2人組音楽ユニットYOASOBI(ヨアソビ)の「勇者」です。YOASOBIらしいアップチューンに、ファンタジー世界を連想させるようなコーラスが印象的な楽曲です。
「勇者」の制作に関してYOASOBIは、「常に漂うどこか寂しい空気感や、旅をしていく中でフリーレンが知らない感情に気付いていく心の動き、そういったものをどれだけ楽曲に詰められるかこだわって楽曲制作しました」とコメントしています。
YOASOBIは「小説を音楽にするユニット」として活動していて、制作する音楽には原作となる小説が存在します。「勇者」は、『葬送のフリーレン』原作者の山田鐘人(やまだ かねひと)氏が監修した書き下ろし小説「奏送」から作られた楽曲です。「奏送」は現在、アニメ公式HPで読むことができます。
これまでにYOASOBIは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』主題歌の「祝福」や『【推しの子】』主題歌の「アイドル」などのアニメタイアップソングを手がけていて、アニメの公式HPや原作漫画の出版元のHPなどで、楽曲の元になった小説が公開されました。
第1クールオープニング主題歌の歌手・YOASOBIとは?
YOASOBIは、コンポーザーのAyase(アヤセ)さんとボーカルのikura(イクラ)さんによる2人組の音楽ユニットです。YOASOBIの2人は漫画『葬送のフリーレン』のファンだったようで、「今回楽曲という形で作品に携わることができ、大変光栄に思っています」とコメントしています。
2019年11月に公開されたデビュー曲の「夜に駆ける」は、史上初のストリーミング9億回再生を突破。2023年4月にはアニメ『【推しの子】』の主題歌「アイドル」が大ヒットし、YouTubeに投稿されたMVは公開から143日で3億回再生超えを達成しました。
2023年4月24日にTikTok LIVEで全世界配信されたライブは、累計視聴者数約63万人、同時視聴者12万人を超えて、TikTok LIVEにおける国内アーティストのパフォーマンスライブで過去最高の視聴者数を記録しています(2023年4月当時)。
ボーカルのikuraさんは、「幾田りら」名義でシンガーソングライターとしても活動中。
「幾田りら」名義ではフジテレビ系「FIFAワールドカップ カタール 2022」番組公式テーマソングの「JUMP」や、NHKドラマ『大奥』の主題歌「蒲公英」を歌唱しています。
コンポーザーのAyaseさんは、2018年12月からVOCALOID楽曲を投稿する「ボカロP」として活動していました。ボカロPとしての収入はほとんどなくバイトで生計を立てていましたが、YOASOBIの「夜に駆ける」がヒットしたことで生活が一変したことを明かしています。
アニメ『葬送のフリーレン』初回SP特別エンディング主題歌「bliss」
アニメ『葬送のフリーレン』のテレビ放送初回は2時間スペシャルで放送され、スペシャルエンディング曲としてmiletさんの「bliss」が使用されました。また第11話では挿入歌として使われています。
「bliss」はオーケストラサウンドとmiletさんの歌声がマッチし、フリーレン達の世界を表現したような壮大な楽曲です。「bliss」の作詞はmiletさんですが、作曲は本作の劇中BGMを手掛けているEvan Callさんが担当しています。
miletさんは「bliss」を聴いた時の感想として、「音や空気感から波のようなうねりと躍動感に感動しました。生きる喜びだけでなく、それに伴う痛みや苦しみまで包容されてい
る音でした」と話しています。作詞については、「人と人、人と自然の間にある目には見えない繋がりを思いながら書きました」とコメントしています。
「bliss」のレコーディングの際には、miletさんは自分の中にある形のない愛や闇に体を沈めるように集中したと語り、「起伏のあるメロディとオーケストレーションの音の波に乗りながら、私もフリーレンたちが生きる場所にトリップして伸び伸び歌っている気持ちになりました」と歌った際の心境を答えました。
作曲者のEvan Callさんは、劇中BGMの世界観そしてmiletさんの歌声に合った曲で、miletさんが気持ちよく歌い上げる曲にしようと考えて 「bliss」を作ったと話しています。miletさんが書いた歌詞を読んだEvan Callさんは、ものすごくフリーレンに合う歌詞でフリーレンの内心を唄にしたみたいだと感じたそうです。また「bliss」はmiletさんの歌声が想像以上にはまって、心が揺さぶられたと綴っています。
アニメ『葬送のフリーレン』挿入歌はある?
アニメ『葬送のフリーレン』では、初回SP特別エンディング主題歌「bliss」が、第11話の挿入歌に使用されています。現在のところ、新規楽曲が挿入歌に使用されている回はありません。
まとめ
アニメ『葬送のフリーレン』の第1クールオープニングテーマは、音楽ユニットYOASOBI(ヨアソビ)の「勇者」、エンディングテーマは、シンガーソングライターのmiletさんが歌う「Anytime Anywhere」です。
第2クール「一級魔法使い試験編」のオープニングテーマは、2人組のロックバンド・ヨルシカの「晴る」。エンディングテーマは第1クールのエンディング曲「Anytime Anywhere」が継続して使用されます。
2時間スペシャルで放送された初回ではスペシャルEDとして、劇中BGMを制作したEvan Callさん作曲で、miletさんが歌唱した「bliss」が使用されました。「bliss」は第11話の挿入歌としても使われています。
(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
アニメ『葬送のフリーレン』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 冒険の終わり | フリーレンの涙 |
2 | 別に魔法じゃなくたって… | 約束の花 |
3 | 人を殺す魔法 | スカート捲ったクソガキ |
4 | 魂の眠る地 | かけがえのない「たった10年」 |
5 | 死者の幻影 | 「撃て」 |
6 | 村の英雄 | ド迫力のシュタルクvs竜! |
7 | おとぎ話のようなもの | ヒンメルが銅像を残す理由 |
8 | 葬送のフリーレン | 「葬送のフリーレン」の由来 |
9 | 断頭台のアウラ | 「ヒンメルはもういないじゃない」 |
10 | 強い魔法使い | 「自害しろ」のリップシンク |
11 | 北側諸国の冬 | 漫画作者描き下ろしの女神 |
12 | 本物の勇者 | シュタルクの兄との思い出 |
13 | 同族嫌悪 | 魅惑(?)の投げキッス |
14 | 若者の特権 | むねキュン過ぎる指輪渡し |
15 | 厄介事の匂い | 長尺で描かれたダンス |
16 | 長寿友達 | 最愛の人を喪った長寿種 |
17 | じゃあ元気で | 「もう付き合っちゃえよ!!!」 |
18 | 一級魔法使い選抜試験 | 空が半分しか見えない大きさ |
19 | 入念な計画 | 奇襲を完璧に防ぐフェルン |
20 | 必要な殺し | 必要なおんぶ |
21 | 魔法の世界 | 「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」 |
22 | 次からは敵同士 | めんどさ全開なフェルン |
23 | 迷宮攻略 | また箱から尻出してる |
24 | 完璧な複製体 | やきもちフェルンのハグ |
25 | 致命的な隙 | モジモジフリーレン |
26 | 魔法の高み | 金のミミックからも尻出し |
27 | 人間の時代 | 少年ヒンメルの出会い |
28 | また会ったときに恥ずかしいからね | 孫弟子と同じ嫌顔 |
・無料でみられる「葬送のフリーレン」エピソード・見逃し配信一覧