【プレミアリーグ】アーセナル3-1マンチェスター・ユナイテッド(日本時間9月4日/エミレーツ・スタジアム)
心停止から奇跡の復活を遂げた司令塔が、約40メートルの超絶スルーパスでスタジアムのファンを魅了した。カウンターのチャンスでハーフウェイラインを超えた瞬間、DF2人の間を通す絶妙なスピードかつコースに完璧なパスを通した。
マンチェスター・ユナイテッドはイングリッシュ・プレミアリーグ第4節でアーセナルと敵地で対戦した。この試合に先発出場を果たしたエリクセンは、27分に自陣で相手のパスをインターセプトしてドリブルで運ぶ。
するとハーフウェイラインを超えた瞬間、前方を走るラッシュフォードへのスルーパス。約40メートルのロングパスは、アーセナルのDFサリバとDFホワイトの間を抜ける絶妙なコースを通り、走り出していたラッシュフォードの元にピンポイントで届けられた。最後はカットインしたラッシュフォードがねじ込んで、マンチェスター・ユナイテッドが先制点を挙げている。
このプレーに解説のベン・メイブリー氏は「エリクセンがボールを奪い返して、そこからすごく質の高い縦へのボールが入りましたね」とコメント。AEBMAのコメント欄でも「エリクセンのパスセンスよ」「エリクセンのパスが良かった」「あのパスえぐいて」など、エリクセンのパスを讃えるコメントが溢れた。
現在はマンチェスター・ユナイテッドで活躍するエリクセンだが、壮絶な過去がある。実はプレー中に一度“死んだ”のだ。2021年6月に行われたEURO2020のフィンランド戦で、デンマーク代表としてピッチに立ったエリクセンは、前半終了間際に突然ピッチへと倒れこんだ。原因は心停止で、のちにドクターは「彼はあの世に行った」と発表。エリクセン自身も「救急車の中で自分が『死んでいた』と初めて実感した。天国にいった数分以外はすべて覚えている」とコメントしていた。
しかしその後は順調な回復を見せて心停止から8カ月後に復帰。さらに2022年のFIFA カタールワールドカップ 2022にも出場するなど奇跡のカムバックを果たしている。
(ABEMA/プレミアリーグ)