X(旧Twitter)に投稿された、少し残酷にも見える「道路標識」の画像が話題となっている。そこには優しさあふれる理由があった。
各地のおもしろい道路標識を撮影し、SNSなどに投稿している りんさん。島根県で見つけたのがカエルのイラストと「カエルに注意」という文字が書かれた標識だ。
シカやサルなどの動物注意の標識は、見かける人も多いと思うが、「“カエルに注意”は珍しい」ということでこの投稿は注目を集めた。さらに、このデザインの「すでにカエルがひかれてしまっている」という部分にも目がとまったよう。
ただ、りんさんは「これはブラックジョークなんじゃないか」と推測している。というのも、この周辺はニホン“ヒキ”ガエルの産卵地になっているのだ。そこで、りんさんは「ヒキガエルだからこうしたデザインになっているのかも」と考え、ユーモアを感じたそう。
この標識がある邑南町役場羽須美支所に聞いてみると、標識のデザインが「ヒキガエル」なのかはわからないが、ヒキガエルの希少な産卵地があることを知らせるための標識ではあるそうだ。
また、産卵地を保護し、見守っていくことで、「様々な共存できる環境を大切に守る住民たちの思いを育みたい」という願いも込められているということだ。
こうした目に留まる標識にすることで、より気づきやすくしているのかもしれない。実際にりんさんも地面をよく見ながら運転したそうで、落ち葉の中にカエルが紛れてるのではないかとヒヤヒヤしながら走行したという。(『ABEMA Morning』より)