チャンネル登録者数約193万人の教育系YouTuber・葉一が、中学時代に受けていたといういじめを告白した。
【映像】教育系YouTuber・葉一の壮絶な“いじめ体験”と乗り越え方
「あるグループから、ちょこちょこ聞こえるような大きさで陰口を言われていた」
「とある男が授業をしてみた」でお馴染みの葉一。スラッとした容姿と分かりやすい語り口で人気を博しているが、中学生の時は違ったという。
「当時はちょっとぽっちゃりしていて、『デブ』『キモい』とか見た目に関する陰口も多かった。『あなたに迷惑をかけているわけではない』と思うものの、それを言ったところで何も解決しないし、どうしていいのかわからないのが一番辛かった」
葉一が受けた“言葉の暴力”。さらに、いじめはエスカレートしていったそうだ。
「やんちゃなグループのトップに目をつけられて、階段の上から背中を蹴とばされて気づいたら階段下に転げ落ちていたことがあった。大きな骨折や打撲はなかったけれど、(暴力を)されたことによるメンタルへのダメージが大きかった」
暴力によって精神的にも大きなダメージを受けた葉一。その時の心情は…。
「中学の時は本当に毎日『死んでしまいたいな』という思いが強かった。生きている価値がないと思っていて『自分が存在するから不快な思いをさせてしまっている』という考えになってしまう。家族仲も良かったのに『自分がいるから家族に迷惑をかけてしまう』と思ってしまうほど自分の存在理由がわからなかった」
周りに相談はできなかったのだろうか。
「1人で全部抱え込んでいる方がいいんだろうなと思って親には全く言ってなかった。学校も基本的には行っていた。ちょこちょこ休む日はあって、今振り返ると母親も何となく気づいていたのかもしれない。何も聞かないで『あ、いいよいいよ。私もパート休みだからなんかごはん食べにいこうかー』みたいな感じだった。ワケを聞かずに普通に接してくれて休ませてくれるのが本当に救いだった」
その後、中学を卒業し高校へ進学した葉一。新しい環境ではいじめはなくなり、今までと全く違う学生生活に。いじめを乗り越えた経験が今の活動にもつながっていると話す。
「いじめを受けた期間は事実で『しんどかった、辛かったな』と自分に残ってしまうが、あの経験があったから他人の痛みに少し寄り添えるようになった。子どもたちからの悩み相談も経験していない人よりは気持ちがわかるポジションで聞くことができる。いじめは絶対ダメだし肯定するべきことではないけれど、あの経験をプラスにすることはできていると思う」
子どもたちに勉強を教える人気YouTuberとして活躍する葉一。最後に、今、いじめに苦しんでいる子どもたちに伝えたいことを聞いた。
「踏ん張って生きていくことで、こうやって変わってきた人間はいるよという一例は見せていきたい。動画などを通して子どもたちの未来への期待値が少しでも上がったらなと思う。一番伝えたいのは『皆が思っているほど自分は悪くないんだよ』ということ。自分を責めているかもしれないけど『自分で思っているほど悪い人間じゃねぇぞ。良いところめっちゃあるぞ』というのはこれからも伝えていきたい」
(『ABEMAヒルズ』より)
厚生労働省は悩みを抱えている人に相談窓口の利用を呼び掛けています。1人で悩みなどを抱え込まず、「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などに相談してください。
・「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
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