将棋の羽生善治九段(52)が今年6月に日本将棋連盟会長に就任。将棋界を率いる“舵取り役”を担って約3カ月が経った新会長の仕事場をABEMAのカメラがのぞいた。
羽生会長は2024年に迎える日本将棋連盟100周年に向けて、2023年6月の棋士総会で就任が決定。プレーヤーと舵取り役の“二刀流”に挑むこととなり、初仕事となった記者会見では「大きな責務とやりがいで身が引き締まる思いです」と所信表明していた。
会長に就任して約3カ月。羽生会長は将棋界を支えるスポンサー企業への挨拶回りをはじめ、全国各地で行われるタイトル戦、就位式への出席など様々な場面での登場回数が増えたほか、自身の公式戦の予定も目白押しだ。「かなり慌ただしく日々を過ごしているので、そこで改めて役職に就いたんだなと実感しています」と多忙な日々を振り返った。
“会長のお仕事”は外向けのものだけではなく、将棋会館内での業務も山積みだ。中でもアマチュア有段者向けに棋力を認めて発行する免状への直筆署名も重要な任務のひとつ。免状には時の将棋連盟会長と名人、竜王が毛筆で署名されるが、藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)と将棋界の2大スターのダブル署名が実現したとあり、申請は爆増。現在の申請数は約1000枚と言うが、一枚一枚に丁寧に筆を走らせている。
神経を使う重労働ながら、羽生会長は「非常に関心を持っていただいているということで、とてもありがたいなと思っています」と笑顔。自身が竜王、名人就位時にも幾枚と署名作業は経験していたが、「自分が“会長”として署名する姿は想像できなかったので、ちょっと不思議な気分ですが同時に名誉なことだとも思っています」と背筋を伸ばしていた。
羽生会長が丁寧に署名を行う様子に、ファンも興味津々。「ステキですな」「お疲れ様です!」「すごー」「腱鞘炎にはお気をつけて」「大変そう…」「かっこよ」「うわー欲しいなー」「これはすごい」と多くの声が上がっていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)