お笑いコンビ「ガリットチュウ」の福島善成(45)が、ブラジリアン柔術の世界一に輝いた。
アメリカ・ラスベガスで行われた、世界最大規模のブラジリアン柔術大会「ワールドマスター柔術選手権」に出場し、「マスター4青帯ライト級」で優勝したのだ。
福島のブラジリアン柔術の経験は、わずか3年。日本ブラジリアン柔術連盟の中井祐樹会長は、「柔道の下地があったのは優位に働いている。それでも急成長ぶりはすごい」と評価する。実は福島、高校時代にはオリンピック2大会連続金メダリストとなる内柴正人と対戦し判定負け。一本を取らせなかった。
船越英一郎やダレノガレ明美、せんとくんなどの「マニアックモノマネ」で知られる福島だが、体重を33キロ落とし、挑んだのが柔術の世界だった。柔術は、日本生まれブラジル育ちで、寝技が主体となる武術。主に絞め技や関節技で勝負を決める。
2022年のワールドマスターでは、世界2位の選手に勝利するも、3位入賞となった。今年はシード権を得たが、岡田准一と玉木宏がワールドマスターに参戦すると発表されると、「ニュースから僕の名前が一切消えた」。そこから「優勝するしかニュースにならない」と一念発起した。
「岡田さんも玉木さんも初挑戦で、正直1勝もできないんじゃないかと思っていたが、お二人は1勝した。(ワールドマスターでの)1勝はアメリカ全土の大会で優勝するくらいの価値があると言われる。『俺、1回戦負けだったら超ヤバい』と、一睡もできなかった」(ガリットチュウ福島)
福島がブラジリアン柔術を選んだのは、「なるべくケガしない格闘技はないか」と考えた結果だという。「柔術は脳のデトックスになる」と話し、イーロン・マスク氏やマーク・ザッカーバーグ氏もやっていると紹介する。「僕はそれで夫婦ゲンカと、闇営業問題、コロナでの仕事激減……すべて忘れた」と自虐を交えて語り、笑いを誘った。
また先輩芸人である千原ジュニアは、福島の偉業に「泣きそうになった」と語る。「本来なら柔術をせず、バラエティで活躍していた。『さあ、いまから』っていう(上り調子で)、やっと奥さんがパートを辞めて、専業主婦になれるっていう日にFRIDAY(で闇営業報道が)出た。そこから3年で柔術を極めて…素晴らしい」と手放しで祝福した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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