【プレミアリーグ】マンチェスター・ユナイテッド1-3ブライトン(日本時間9月16日/オールド・トラッフォード)
【映像】三笘薫、まさに吸いつくような“ビタ止め”の決定的瞬間
三笘薫の“ビタ止め”トラップがゴールを呼び込んだ。中央から左サイドへのロングパスが届くと、日本代表FWは寸分違わぬコントロールでボールを収め、アシストの一つ前のパスを送った。その後のゴールもさることながら、三笘のプレーは見る者を魅了していた。
ブライトンが1-0でリードして迎えた53分、マンチェスター・ユナイテッドを嘲笑うようパスワークが圧倒的なクオリティだった。GKスティールから始まった攻撃は、約1分20秒後にゴールを決めるまで、相手に一度も触らせずにパスを29本つないで完結した。
スイッチが入ったのは、27本目のパスだ。右サイドの展開から中央でドイツ代表グロスが受けると、左へとロングパス。この浮き球を三笘がピタリと止めて縦にドリブルを仕掛け、ボックス左角のガーナ代表にボールを預ける。そして、中央へと送ったパスの終着点には、27本目のパスの出し手だったグロスが走り込み、巧みなフェイントからディフェンスの逆を取ると、狙い澄ました右足シュートでゴールネットを揺らしてみせた。
右へ、自陣へ、中央へ、左へ。ある意味では、ブライトンの全選手が関わって奪ったゴールとも言える。ただし注目は、グロス、ランプティ、三笘薫のトライアングルだった。
グロスがパスを出した瞬間、ランプティが前線へ走り、三笘のパスを受け、さらにランプティのパスをグロスが受ける。じっくりと機会をうかがった26本のパスと、勝負を決めた3本のパス。その最後のシーンを形作ったのが日本代表→ガーナ代表→ドイツ代表の三人組の関係だった。このゴールにはファンも「三笘から決めた!」「三笘効いてる!」「こりゃうめえ」「三笘が起点」と日本のファンは3人の起点となった三笘を絶賛した。
9月10日の国際親善試合では日本vsドイツの戦いのなかでマッチアップを見せた三笘とグロス。その2人が見せたコンビネーションと技術が、試合を大きく動かしていた。
(ABEMA/プレミアリーグ)