【プレミアリーグ】マンチェスター・ユナイテッド1-3ブライトン(日本時間9日/オールド・トラッフォード)
カオルよ、カワサキになれ──。三笘薫覚醒の裏に、名将・デゼルビ監督の名言があったのかもしれない。ピッチ上で絶え間ないスプリントを見せる三笘に対して、独特の表現を使うデゼルビ監督の言葉が注目を集めている。
三笘といえば、スピードとテクニックを生かしたドリブルが魅力で、プレミアリーグの猛者たちを葬ってきた。マンチェスター・ユナイテッド戦でも開始早々に対峙するDFダロトを相手に1対1を仕掛けるなど、ブライトンにとって大きな武器となっている。
そんな三笘のもう1つの特徴がスプリント力だ。この試合の79分、自陣の深い位置でスペースを埋めていた三笘は、マイボールになった瞬間にダッシュを開始。ハーフウェイラインに到達する前に、マークについた相手選手を置き去りにし、どんどん加速。ジョアン・ペドロからのスルーパスをうまく呼び込んで、さらにもう1人のDFを抜き去りボックス内に侵入。最後のボールタッチがやや長くなったことで、シュートを決めることはできなかったが、試合終盤でおよそ60メートルの距離をほぼトップスピードで走り抜けた。
この三笘のスプリント力は、デゼルビ監督の言葉が大きいのかもしれない。ブライトンの監督に就任して1年が経った指揮官について、三笘がクラブ公式Xでコメント。「たとえば、僕らにスプリントしてほしい時とかには、バイクや、あとはカワサキになれと言われたりします。日本のバイクメーカーだということを知っているんでしょうね」と、独特な表現を使い狙いをわかりやすく伝える指揮官の人柄を明かしていた。
名将・デゼルビ監督に率いられ、昨シーズンのブライトンはクラブ史上最高順位となる6位でフィニッシュ。今シーズンも4勝1敗で5位と好調を維持しているだけに、三笘とデゼルビの旅がどこまでたどり着けるか楽しみだ。
(ABEMA/プレミアリーグ)