9月22日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Friday Fights 34」。武尊との対戦が期待と注目を集めるロッタン・ジットムアンノンがスーパーレック・キアトモー9とのムエタイ頂上決戦に臨んだ。結果は1ダウンを奪われたロッタンが、スーパーレックを追い込むもユナニマス判定による判定負け。ライバルが見守る中でのよもやの敗戦にロッタンは人目もはばからずリングサイドで肩を落とした。
【映像】鋭い縦ヒジでスーパーレックを大流血に追い込むロッタン
この試合はスーパーレックが2キロを超える体重オーバーで臨んだハンデ戦でもあった。さらに縦ヒジの有効打でスーパーレックを大流血に追い込んだロッタンだったが、フラッシュ気味のダウンを奪われての敗戦。ロッタン本人はもちろん、ファンとしてもやや疑問と悔しさの残る結果となった。そんな世紀の一戦を現地観戦した武尊が、試合直後に次のように本音を明かした。
―率直な気持ちは
武尊 複雑な気持ちと言えば、複雑な気持ち。スーパーレック、強かったですね。
― 試合を見て、両選手どのように映ったか
武尊 二人の試合を見るのも初めてだったし、生でONEの会場に来るのも初めてだった。どんな感じなのかと見ていたら、お互い気持ちが強いなと感じた。ONEの興行全部、選手が生きるか死ぬかの戦いをしている。元気をもらったし、ここで戦いたいと思った。
― 「生きるか死ぬかの戦いをして自分の格闘技人生を終わらせたい」とかねてから話していたが
武尊 今日の大会を見て感動した。日本の大会もすごく盛り上がってるし、いい試合もたくさんある。それとは少し違って、命を懸けた戦い。僕がやりたいのは、こういう戦い。早くここで戦いたいですね。
― オープンフィンガーで戦うのか
武尊 みんな体がボロボロになる。スポーツとしてというか、動物と動物の命の奪い合いのような気迫を感じた。凄く魅力的に感じた。
武尊の現地入りを受け、ロッタン勝利を経ての対戦表明を期待したファンは多い。しかし、思わぬ結果に次の一報が待たれる。