“寿司を通じて海賊撲滅”? すしざんまい・木村社長に聞く噂の真相 「みんな涙を流して大感動」
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 「すしざんまい」の木村清社長が16日の『NewsBAR橋下』に出演。ソマリアにおける“寿司を通じた海賊撲滅”の噂の真相について語った。

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 木村社長は「撲滅っていうことのほどでもないけど」と切り出すと、「モロッコでマグロがとれるから、『木村さんやってくれ』と呼ばれて行った。向こうに人はたくさんいるけど、誰も切れない。オーナーは『木村さんみたいにやるには3年かかる』と言うけど、そんなにはいられないから『2週間でやる』と。通訳を呼んで、日本語から英語、現地の言葉に訳して、マグロの切り方から教えたら、日本人と変わらないくらいできるようになった」とまず説明。

 その話が、ソマリアに隣接するジブチへも伝わったそうで、「TICAD(アフリカ開発会議)とかやってるもんだから。『ウチにも来てよ』ということで行ってみたら、F15、F18、パトリオットミサイル、イージス艦がバーンと、6カ国ぐらいの軍がいるわけ(※)。大統領が来て、行進も見せられて、海賊退治にこんないるの?と。日本の陸上自衛隊や海上自衛隊、P3C対潜哨戒機もいて、海賊を見たことがあるかを聞くと『ありません』。ジブチの大統領の奥さんがソマリア出身で、『よし、じゃあ俺行ってみよう』と偵察してきた」という。
※第151連合任務部隊:2009年からソマリア沖・アデン湾で海賊対処を行う多国籍部隊。日、米、英、韓、トルコ、パキスタン、シンガポール等が参加

 そして現地を回り、“海賊らしき人”と話をすることに。「『なんで海賊をするんだ?』と聞くと、『ゴミを捨てるやつがいる。魚を取っていくやつがいる。だから脅かしてやろうと思ったらお金をくれた。これはいい商売だ』と言うわけだ。そうなのかと思って、モスクにみんな集めて、『人のお金を脅して取って、それを子どもの養育費に充てて、それでいいと思うのか?』『一生懸命、額に汗して稼いだお金で鉛筆1本買ってあげると子どもは違うんだ』という話をしたら、みんな涙を流して大感動。そもそも魚のとり方もなっていないから、船を3隻持って行って、とるところからその後の氷詰めまで教えた。ソマリアの人はヤギとかラクダを食べていて、魚をあんまり食べないから、1トンもあれば港のそばに住んでいる人の分はみんな間に合っちゃう。1隻で1トンくらいとれるから、日本から送った船を運搬船にして、オマーンまで一昼夜かけて運んで売ってあげた」。

 つまり真相は、「ソマリアで海賊とみられる人と交流を深め、中古船を提供。海賊にならずとも生きていけるようにと、マグロ漁や加工術などを伝授した」というものだった。

 この話に橋下徹氏は「あの辺りは魚がとれる良い漁場だから。お寿司ということではなく、商売を教えたということですね」と拍手していた。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)
 

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