ひろゆき氏「宇宙人の要素を入れると“この人はおかしい”と言われてしまう」 UFO議員と考える日本の“未確認異常現象”対策
【映像】メキシコ議会で公開された“非人類の遺体”
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 12日、メキシコ議会で「UAP」に関する初めての公聴会が開かれた。UAPとは「UFO:未確認飛行物体」を含む、未確認異常現象のこと。公聴会では未知の生物の遺体が公開されるなど話題を呼んだが、元アメリカ空軍パイロットら高官もUFOに関して証言をしていく中に、1人の日本人の姿があった。

【映像】メキシコ議会で公開された“非人類の遺体”

 日本維新の会の浅川義治衆議院議員。国会で政府に対し、何度もUFOに対する分析と対策を求めてきた人物だ。今回の公聴会で訴えたのは、アメリカが積極的にUAPに関する情報を出す中、日本ではまるで情報公開や分析が進まない現状。浅川議員が持つ危機感の背景にあるのは、日本が実はUAP目撃のホットスポットであるという事実。

 テロや災害と同じように、UFOも想定に入れて、安全保障や危機管理の観点で分析や対策が必要だと考えている浅川議員に、『ABEMA Prime』で話を聞いた。

■「日本も国防として積極的に取り組むべき」

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 浅川議員は「私が訴えたのは、安全保障、情報公開、科学技術としてUAPがどのようなものであるか、UAPをめぐる人権、この4点の問題。特に安全保障は、“UFO=宇宙人・オカルトの世界”という風潮がある中で、アメリカでは議会も国防総省もNASAも、積極的に予算と人をつけて情報収集と研究をしている。それにも関わらず、国防総省と情報を共有する日本の防衛省は何も開示しないわけだ。そこを中心に質問したり、想定されることを議論してきた」と、公聴会で話した内容について説明。

 日本が開示していないUAPの情報を、アメリカ国防総省のホームページで確認することができるという。「自衛隊から情報共有しているのであれば、どういうものを渡しているのか。少なくともアメリカでは一部の映像などが出ていて、日本でも開示していいものがあるのではないか。例えばUAPだと思ったけど、実は中国の気球だったということもあり得る」と主張する。

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 今年2月、アメリカは領空内の気球を撃墜し、中国は「気球は中国(民間)のもので、不可抗力でアメリカに入った」と発表。似た形状の物体は、2020年に宮城県で、2021年に岩手県で目撃情報が相次いだが、日本は対処しなかった。

 ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は「中国から飛ばした気球がアメリカまで行くということは、日本上空も通ったはずだ。それを『何か変なのがあるぞ』『UFOだ』と耳を閉ざすのではなく、冷静に目撃情報を日本全国で集めたら、時期や量などもう少し有益な情報になっていただろう。事実をもとに整理する態度がもう少し必要なのではないか」と指摘した。

 浅川議員は「委員会で防衛省は『中国の偵察用気球だったと強く推定される』と答弁した。アメリカの撃墜があってからだ。それまでは知らん顔をしていたし、報道も“何でしょう?”で終わってしまっていた。アメリカはもちろんわかっていたと思うので、その時に結論をつけておかないといけない」との見方を示した。

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 さらに、「防衛研究所の研究員の方と話したり、防衛省のOBの方が議会に参考人で来て意見陳述をしたこともある。ただ、やはり現役の自衛官や防衛省の職員は一歩進んだ議論ができない。OBの方は『現役の時はいろいろ話しては駄目だと言われていた。今だから言える』ということを議会でも答弁している。また、本来の軍事技術的な分野でも、中国が最新の極超音速ミサイルの実験に成功している。これをUAPと見間違えているケースもあるのではないか。だとすれば、日本も国防として積極的にこの問題に取り組まないといけないはずだ」と述べた。

■UAPは人権問題?

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 浅川議員は、UAPは人権問題だと指摘している。「UFOを見た」と言うと変人扱いをされたり、いじめの対象になったりするためだ。「1986年に日本航空国際線貨物便でUFO遭遇事件があった。調査報告で木星の見間違いだと報じられたが、私は天文マニアだったので、そんなわけがないと。機長は見たと言いつつ、副操縦士と機関士は口をつぐんでいる。さらに、ディスクロージャー・プロジェクトで出てきたCIAやFBIも、それに絡んだデータを全て持っていったという行動を見て、これは政治的な問題だと思った」と説明。

 その上で、「民間の飛行機会社のパイロットが『UFOを見た』と言ってしまうと、地上職に変えられてしまうので、なかなか正直に報告できない。その後、アメリカからの情報を受け、当時の河野防衛大臣が、日本の自衛官がそれを見たら報告するようにという通知を出した。そういう意味では、今の防衛省、自衛隊の中では報告があがるようにはなった」と述べた。

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 ひろゆき氏は「日航機の事例は、“米軍が実験をしていた新しい兵器か何かで、それを見てしまった。だからアメリカが出てきて、いろんな資料を持っていった”という話であれば普通に成立する。宇宙人的な要素を入れれば入れるほど、“この人たちはおかしい“”となってしまうわけだ。『UFO』『UAP』という言い方がよくなくて、未確認異常現象がありこれを調べたほうがいい、そのためにいろいろな機器を買う必要がある、ということであれば“そうだよね”で済む。使う言葉と話す内容は重要だろう」との考えを示した。(『ABEMA Prime』より)

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