富山県警では、紫外線による健康被害を防ぐために、7月から交通系の警察官がサングラス着用OKに。長崎県警も9月から正式に導入した。
サングラス導入の動きは警察だけではない。業務用サングラスを手掛けるTALEX社によると、鉄道、バス会社、警備会社など約40社がサングラスを使用している。
山形県の警備会社「セキュリティ庄内」では業界に先駆け2021年から社員にサングラスを支給。ところが「怖い印象がある」と一部の人から意見があり、紫外線を大幅に削減できるシールド付きヘルメットを特注した。
眼科医の平松類医師はサングラスが日本で定着しない理由について「日本人(黄色人種)は瞳孔が茶色いので、どちらかというとまぶしさを感じにくい種族です。そのために(サングラスが)あまり一般化されてこなかったという歴史背景がある」と解説。
さらに「緑内障とかがあるとそれで『仕事を失ってしまうかも』と思って、言えない人もいる。サングラスをしたいけれども人の目が気になってできない人もいるので、社会的に公的なところが導入してくれると、つらい方々が(装着)できるようになるのでうれしい」と訴えた。
元『週刊SPA!』副編集長の田辺健二氏は「制服のお仕事の方がサングラスするのは、なにも問題ないと思う」と断言するものの、自身については「本当はサングラスをしたいんですけど、まだしづらい。したら確実に怒られそうな現場が多いので」「人の目を気にしすぎて使えない」と本音を漏らした。
脚本家で演出家のマンボウやしろは体験談として、サングラスではないものの仕事で金髪にしたことがあるそうで「テレビのドラマの脚本もやっていたとき、金髪で打ち合わせに行くと『よっぽどいいのを書かないと』と、自分でハードルを上げちゃっている気がして」と、自身の見た目がプレッシャーになったと告白。
「それを考えるとサングラスもよっぽどいいアイデアを出さないと」と続けて、まだ一般の仕事の場でかけるには難しいのではないかという見解を示した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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