アメリカの議会下院で29日、当面の予算を確保する「つなぎ予算」が否決され、10月1日から政府機関の一部が閉鎖に追い込まれる可能性が一段と高まりました。
【映像】米議会「つなぎ予算」否決 ヤング局長「給与が支払われず、災害復興がさらに遅れる」
アメリカ議会では10月から始まる新しい年度の予算案の審議が難航し、9月30日までに何らかの予算が成立しないと、政府機関の一部が閉鎖される恐れが出ています。
事態打開のため、共和党のマッカーシー下院議長が当面の予算を確保するための一時的な「つなぎ予算」を提案しましたが、大幅な歳出削減を求める共和党の「保守強硬派」が造反し否決されました。
「政府閉鎖が意味するのは200万人以上の軍人に給与が支払われず、長期的な災害復興がさらに遅れることだ」(米行政管理予算局・ヤング局長)
政府機関が閉鎖されると、予算成立まで政府の職員や兵士らに給与が支払われなくなるほか、人手不足によって空港などで混乱が生じ経済に悪影響を及ぼす恐れが懸念されます。(ANNニュース)