【プレミアリーグ】トッテナム2-1リヴァプール(日本時間10月1日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)
イングリッシュ・プレミアリーグで世紀の大誤審が起こった。第7節のトッテナム戦でリヴァプールのディアスがネットを揺らすもオフサイドの判定でノーゴールとなった。
しかし試合後、ユルゲン・クロップ監督は「オフサイドではない。ランを引き間違えている」と発言。するとプロ審判協会(PGMOL)が「明確かつ明白な事実誤認」と、誤審だったことを認めた。
問題のシーンは34分。サラーのスルーパスに抜け出したディアスが、ボックス右に侵入して右足で蹴り込みリヴァプールが先制かと思われた。しかし副審はフラッグを上げており、オフサイドの判定。かなり微妙な判定だったが、試合中にVARは介入することなくノーゴールで試合は進んだ。
しかし試合後にクロップ監督は、「あれはオフサイドじゃない。彼らはラインを引き間違えた」と不満を示していた。さらに地元の複数メディアも、これが誤審であると主張するなど大論争となっていた。
するとプレミアリーグやフットボールリーグなどの審判に関する独立組織であるPGMOLが声明を発表。「トッテナム・ホットスパーvsリヴァプールの前半で重大な人為的ミスが発生したことを認める。ルイス・ディアスによるゴールは、フィールド上のマッチオフィシャルチームによってオフサイドで認められなかった。これは明確かつ明白な事実誤認であり、VARの介入によってゴールが与えられるべきであった」と誤審であることを認めリヴァプールへの謝罪を行った。
この謝罪についてコメントを求められたクロップ監督は「それがなんの役に立つ?勝ち点を得られないから、何の役にも立たない」と不満を爆発させていた。さらにリヴァプールもクラブ公式サイトで声明を発表した。
「リヴァプールは昨夜、PGMOLが自分たちの失敗を認めたことを認識している。競技規則が正しく適用されず、スポーツとしての誠実さが損なわれたことは明らか。私たちは審判団がプレッシャーのなかで動いていることは受け入れているが、これらのプレッシャーはVARの存在と実施によって軽減されるべきで、悪化するものなわけがない。正しい判定が下されるまで十分な時間が与えられず、介入がなかったことに対して不満を抱いている」
「このような失敗が『重大な人為的ミス』に分類されていることも容認できない。全ての結果は、完全な透明性を持ったレビューによってのみ確定されるべきだ。これはすべてのクラブに適用されるものであり、このような事態が二度と起こらないようにプロセスの改善に学習が使われるため、今後の意思決定の信頼性のために不可欠である。それまでの間、上司に相談して判断を仰ぐことや解決策が明らかに必要であることを考慮して、私たちは利用可能な選択肢の範囲を検討していく」
(ABEMA/プレミアリーグ)