【WWE】FASTLANE(10月7日・日本時間8日/インディアナポリス)
世界最高峰のWWEで、月に1度のプレミアム・ライブイベント(PLE)大会『FASTLANE』が開催。WWE世界ヘビー級王座をかけて王者セス・ロリンズと挑戦者・中邑真輔が対戦した。
ロリンズと中邑は9.2『PAYBACK』以来の再戦。中邑はことあるごとにロリンズの古傷=背中・腰を痛めつけ、前回の『RAW』ではロリンズをイスで滅多打ちにして完全KOする暴挙に出た。迎えた大一番で日本人初のWWE世界ヘビー級王座戴冠という快挙を目指す中邑は、真っ白なガウンで試合に臨み、まさかの毒霧攻撃も飛び出した。
試合はピンフォールやギブアップでの決着なし・反則攻撃あり、10カウント以内に立ち上がることが出来なければ敗戦という“何でもあり”のラストマン・スタンディング・マッチで、序盤から両者が凶器を使った攻撃を展開する。
中邑がヌンチャク攻撃で先制すると、ロリンズも竹刀・ごみ箱で反撃し、場外ではラダー(はしご)で中邑を殴りつける。場外戦は客席まで及び、中邑が急所攻撃でロリンズを客席からアリーナまで突き落とし、ロリンズの背中・腰を痛めつけた。
リングに戻った両者だが、やはりすぐに場外戦へ。中邑がテーブルに寝かせたロリンズにダブルニードロップを投下し、ラダーに登ったロリンズにグレート・ムタばりのレッドミスト(毒霧)を発射。今度は顔を真っ赤に染めたロリンズをラダー最上段から実況席のテーブルに墜落させた。
さらに中邑はリングに戻るとロリンズをバックブリーカーでイスに叩きつけ、コーナーに設置したテーブル目掛けてキンシャサを突き刺す。中邑の必殺技とテーブルにサンドイッチ状態のロリンズはばったりと倒れ、カウントが数えられる。これで勝負あったかに思われたが、ロリンズはカウント9ギリギリで場外に出て、ピンチを脱出する。
ならばと中邑はロリンズを再び客席まで連れ出し、テレビ機材が入ったボックスの上でスープレックスを狙うが、これを必死に耐えたロリンズが逆に中邑をペディグリーでボックスに突き刺す。
さらにロリンズはストンプで中邑の後頭部を踏みつけると形勢逆転。ボックスの上から下のテーブルへ向けてファルコンアローで真っ逆さまに叩き落し、この危険な一撃を受けた中邑はカウント10以内に立ち上がることができず。結果はロリンズの王座防衛に終わり、日本人初の快挙は夢に終わった。
(ABEMA/WWE『FASTLANE』)