女優の飯豊まりえが主演を務め、稀代のヒットメーカー・野島伸司が手掛けるABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『何曜日に生まれたの』の最終話が10月8日に放送。飯豊まりえ演じる主人公・すいと溝端淳平演じる公文の結末に大きな反響が寄せられた。
単行本刊行記念のサイン会で、熱狂的なファン(山之内すず)に襲われそうになった公文竜炎(溝端淳平)。しかし、妹・蕾(白石聖)の事件がフラッシュバックし、体が動かなくなった公文をかばって傷を負ったのは、丈治(陣内孝則)だった。騒然となった現場に混乱する公文だったが、幸い丈治は命に別状はなし。駆けつけたすいも、公文と一緒にほっと胸を撫で下ろした。
その一方で、すいは蕾の病院へ通い、カラフルなウィッグを付け「レインボーパワー!」と心を開かせようとしていた。そんなすいに導かれた蕾は、病院を抜け出し外の世界へ。空に広がる大きな虹や、すいの家でタバスコいっぱいのピザを食べて笑顔を見せた。
翌日、公文はすいを主人公とした物語の最終回と引き換えに、蕾を引き取りにきた。その意味は、「もうすいとは、2度と会わない」ということ。公文が描いた最終回は、10年前に相思相愛だった江田(井上祐貴)とすいが再び想いを通じ合わせ、“ホントの海”で結ばれるというものだった。
その後、公文は偶然にも瑞貴(若月佑美)や編集担当の久美(シシド・カフカ)から、すいが実際に江田と順調な日々を送っていることを聞かされる。裏取りをするかのように、かつてネタのためにすいのスマホに仕込んだ盗聴器で、すいの会話を盗み聞きすると、すいと江田が“ホントの海”で最終回になぞったプロポーズをするというラブラブな会話が聞こえてきた。
すいへの想いを擬似恋愛だと打ち消し、自分は幸せになってはいけないと自己暗示をかけてきた公文は、江田とともに前に進むすいの様子を知り絶望。“公文竜炎”であり続けるために、次回作へ意識を向けようと必死だった。しかし、すい、すいの友人たち、久美や芽衣(早見あかり)…そして蕾もまた前へ進んでいた。蕾はすいと出会い、なんでもない毎日の幸せを知ることで、徐々に“アガサ”という人格を脱却し、お守りだったオレンジウィッグを外した“蕾”のままでいられるようになっていたのだ。
ホントの海で悠馬がすい(後に芽衣だと判明する)にプロポーズする姿を見届けた帰り道。車は10年前の事故現場へとさしかかる。すると、夢か、現実かーーあのときと同じように、すいが車を止めようと立ちはだかる。驚き車を止めた公文だったが、すいの表情を見て、自分が“仕組まれていた”ことにここで気づく。公文のことを一途に想うすいは、彼のホントの気持ちを確かめるため、同級生たちに頼み「すいと悠馬は付き合っている」と間接的に公文に勘違いさせる一芝居を打ってもらっていたのだ。
ラストシーンは、取り繕うことのできない“ホントの海”で眼鏡を外して三島公平として、すいとはしゃぐ公文の姿が。ジェットコースターストーリーの末のハッピーエンドの結末にSNSでは「何だよこの衝撃のラスト〜(とても好き)」「ハッピーな気持ちになる素敵な最終回でした」「幸せな結末で泣きました」「ナンウマ、最高、最高最高最高」「なんうま最後まで最高!!!」「この後の2人も、もっと見たい〜」「ほんとに優しい物語で、日曜日の夜にぴったりだった」など様々な反響が寄せられている。