寝技の攻防の最中に突如ゴングが打ち鳴らされるハプニングが発生。両選手が「え??」とびっくり顔を浮かべ、場内も騒然に。驚きの珍事に「初めて見た」「何が起こった?」など多くの反応が寄せられた。
10月7日にタイ・バンコクで開催されたONE Championship「ONE Fight Night 15」。ジョシュア・パシオ(フィリピン)とマンスール・マラチエフ(ロシア)の対戦は、3ラウンド判定でパシオが勝利も、攻防途中のフライング・ゴング、さらに不可解なレフェリーの「立て」指令など、ややモヤモヤが残る試合となった。
ONEストロー級ランキング1位の前王者パシオと、ここまで総合格闘技11戦全勝のマラチエフとの注目カード。圧倒的なフィニッシュ力で“組んだら終わり、打ち合っても強い”と定評のマラチエフだが、過去イチの強豪パシオは勝手が違った。
1ラウンド早々とテイクダウンを狙うマラチエフだが、簡単に切られ、打撃戦で早々と左目尻をカットする。さらにステップを踏むときに左足が何度かグニャリと曲がる不思議な動き。マラチエフは「大丈夫だ」と手を振ってアピールするが、2度3度と足元からよろめくシーンが続くと視聴者からも「カーフで壊れたか?」「足がグニャってる…」「いやいや大丈夫じゃない」とさまざまな反応が。明らかに満身創痍のマラチエフだがパシオから再びテイクダウンを奪うと、トップでじっくり攻め1ラウンドを凌いだ。
2ラウンド、明らかに足がおかしいマラチエフだが、テイクダウンで上からコントロールして底力を見せ、迎えた3ラウンドにアクシデントが発生する。
マラチエフのタックルにパシオがカウンターでフロントチョークを合わせ、ニアフィニッシュまで持ち込んだ次の瞬間、マラチエフはしっかりとディフェンスして体を入れ替えたものの、そこで謎の試合終了のゴングが鳴り響いた。攻防中の両者は組んだまま「え?」「終わってないぞ」と困惑した表情。
レフェリーも「ノーノー続けて!」と異例の試合続行を指示。異例のシチュエーションにファンも「おいおい」「鳴らしたヤツ怒られるぞ」「何が起こった?」「初めて見た」と騒然となった。
試合は判定の末、ニアフィニッシュまで2度迫ったパシオが3-0で勝利。しかし足に違和感を抱えた状況で何度もテイクダウンを奪うなど、全体的に試合をコントロールしているかに見えたマラチエフに同情の声も多く集まった。