【MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023】日本代表 ４－１ カナダ代表（10月13日／デンカビッグスワンスタジアム）
伊東純也の技術、視野の広さ、そして冷静さが光った場面だった。浮き球パスを胸でコントロールすると、左足でシュートを打つと見せかけて、そのモーションから斜め前に走り出していた田中碧へのパスを選択。これが見事に繋がり、日本代表に４点目をもたらした。
日本代表の３点リードで迎えた48分、左SBの中山雄太からのロングフィードで抜け出した南野拓実が、ボックス内でボールをコントロール。ツータッチ目で中央にいた伊東へ浮き球のパスを送った。
すると伊東は、胸トラップから左足ボレーを放つと見せかけて、斜め前に抜け出した田中へのパスを選択。相手DF陣も予想外の”ベルベットパス”で、素晴らしいアシストを記録した。
ABEMAで解説を務めた中田浩二氏は「伊東のパス、あれは読めないですね。完全にシュートを打つと思いましたから、それを上手くパスに変えました。田中も後ろからよく入ってきましたよね。直前に（選択を）変えてますからね。いやぁ、このパスはすごいですね」と、予想外のタイミングでパスに切り替えた伊東の判断を絶賛していた。
さらにABEMA視聴者からも「純也うますぎる」、「伊東のおかげやん」、「曲芸かな」、「純也優しい」、「なんだ今のパス」、「伊東エロすぎ」、「イナズマ君そんなこともできるのか」、「イケメンからのイケメン」と大興奮の様子が伝わるコメントが寄せられ、試合後には田中も「純也くんが時間を作ってくれてスペースも空けて、本当に良いパスをくれた」と感謝した。
敵味方が密集するエリアでのプレーキャンセルは、難易度がかなり高い。圧倒的なスピードのドリブル突破、正確なクロス、迫力のシュートなどが注目されがちな伊東だが、このシーンでは技術、視野の広さ、そして冷静さなども備わっていることを証明した。
（ABEMA／MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023）
