日本代表の傑出した得点力&決定力はどこまで続くのか。森保ジャパンは10月13日にカナダ代表を4-1で下して破竹の5連勝。6月15日のエルサルバドル代表戦(6-0)、同20日のペルー代表戦(4-1)、9月9日のドイツ代表(4-1)、そして同12日のトルコ代表戦(4-2)に続く快勝となった。
データサイトの『OPTA』によれば、5試合連続4ゴール以上は日本代表史上初で、この5戦に限ればシュート決定率は実に27.9%。ほぼ3本に1本のシュートがゴールに繋がっている計算だ。全試合が強化試合、5試合中3試合がお世辞にも強豪国とは言い難い相手とのホームゲームという事情を加味する必要があるとはいえ、長く「決定力不足が永遠の課題」と言われてきた日本代表が、ポジティブな進化を遂げていることは間違いない。
直近5試合で計22ゴールと大爆発中の森保ジャパンの次戦は、チュニジア代表と激突する10月17日のキリンチャレンジカップだ。この一戦に向けては、カナダ代表戦でフル出場の伊東純也は先発を外れるはずで、カナダDFに左足を強く踏まれて負傷した中村敬斗、初招集されたものの体調不良で別メニュー調整が続く奥抜侃志も欠場濃厚。そもそも今シリーズは三笘薫、鎌田大地、堂安律、前田大然が怪我やコンディション不良で招集外となっているだけに、攻撃陣は改めて真価を問われそうだ。
とりわけ期待が高いのは、合流日から逆算したコンディション考慮もありカナダ代表戦では出番なしだった久保建英と上田綺世。同試合で先発だった伊東、南野拓実、浅野拓磨、途中出場だった旗手怜央と古橋亨梧なども、もちろん出番が巡ってくれば果敢にゴールを狙うだろう。
最近の森保一監督は、「怪我やコンディションの問題により、選手が欠ける状況は常にある。だからこそ、誰が試合に出てもハイレベルに機能するチームを作りたい」といった趣旨の発言を繰り返している。その意味では、多くの常連アタッカーを欠くことになりそうなチュニジア代表との一戦は、テストとして絶好の機会だろう。
そんな中でも森保ジャパンは、日本代表史上に残る得点力&決定力の高さを維持できるのか。注目したい。
(ABEMA/MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023)