10月15日、『新婚さんいらっしゃい︕』が放送され、お互い再婚同⼠の熟年新婚カップルが登場し、結婚に至るまでの絆を明かした。
⻘森⽣まれで津軽弁をこよなく愛す夫(竹谷克幸/60歳)は、⼟⽊職⼈として全国を⾶び回っていた。⼀⽅の妻(竹谷玉美/58歳)は広島出⾝で、現在はドローンスクールや保育園などを営む、やり⼿経営者だ。
出会いは15年前。妻が実家の家業である⽇帰り温泉を⼿伝っていたときのこと。「チカチカ光るネオンが気になった」と語る夫は、温泉のインパクト⼤な看板に引き寄せられ、閉館30分前にやってきた。だが当時の彼は、オカッパ⾦髪の作業着姿、おまけに⻭も2本抜けていたといい、妻にとっては夫の⽅がよっぽどインパクトが強かったと明かす。
そのとき妻に⼀⽬惚れをしたという夫は、顔を覚えてもらおうと以後2週間、必死に温泉に通い詰める。当然そんな必要もなく、初⽇から夫を⼀⽬で覚えた妻だったが、初めて⽿にする津軽弁を話す彼に興味を抱いていったという。その後夫は、温泉で働く妻の同僚から彼⼥の誕⽣⽇を聞き出すと、サプライズでとっておきの品をプレゼント。さらにその勢いで、島根の温泉に⽇帰りデートへ。⾞を運転して向かう道中では、夫からの「めんけぇな、めんけぇな(かわいいな、かわいいな)」という怒涛のアプローチに、妻も段々とドキドキ…。さらに、温泉あがりの夫のオールバック姿には、「勝新太郎に似てる︕」とキュン︕ 極めつけは帰り際、唐突なほっぺへのチューとともに「へばな︕(さよなら︕)」と颯爽と⽴ち去る夫に、「こんなの久しぶり︕」と妻は⼤興奮︕ ほどなくして夫から電話で告⽩があり、めでたく付き合うこととなった。
いざ交際が始まり、数えきれないほどプロポーズを受けていたものの、2⼈の娘がいた妻は、名字が変わることにためらいがあり、⻑らく事実婚で過ごしていた。
事態が急変したのは3年前。「ちょっと事件がありまして…」と切り出す妻。⼭⼝県へ出稼ぎ仕事に⾏っていた夫が、突然真っすぐに歩けないほどの体調不良に襲われたという。何とか⾃⼒で病院にいくと、なんと脳梗塞の診断。急遽⼊院することが決まったという。翌⽇、妻が⾞を⾶ばして駆けつけると、主治医からは「場所が悪く、何があっても驚かないで」と告げられ…。さらに、妻にとって悲劇だったのは、何とか顔を⾒たいと病院側にお願いするも、コロナ感染の対策上、家族以外は会えないという現実。初めて内縁であることの壁に直⾯し失意の妻だったが、病院側の計らいで夫と繋いでもらったテレビ電話で切り出したのは、「還暦まで頑張って⽣きて、結婚しよう」という愛の告⽩…。「『家族じゃない』という言葉はかなり響きましたね」と涙ながらに語る妻、その様子に藤井隆も目頭をおさえていた。
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