日本の1トップは、浅野拓磨で決まり!?
13日のカナダ戦を取材した鄭大世氏が、前線で“孤立”しながら果敢にマイボールにしたプレーを目の当たりにして、日本の未来に安堵したようだ。試合後、浅野を直撃して「ここまで1トップですごい選手、見たことない!」と絶賛した。
10月13日に行われた日本代表vsカナダ代表でMVP級の活躍を見せたのが、先発出場した浅野拓磨だ。前半39分、日本が1点をリードするなかで、左サイドからグラウンダーのクロスを送り相手のオウンゴールを誘発。さらに43分、今度は相手センターバックの足元からボールを奪い、緩急をつけたドリブルで中村敬斗のゴールをお膳立てし、実質2アシストをつけた。
10月15日に放送された『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)では、ABEMAサッカー解説でおなじみの鄭大世氏が、日本の戦いぶりを解説。ベンチに下がる72分まで相手の脅威となった浅野に対し「ここまで1トップですごい選手、見たことない!」と最高の評価を送った。
鄭大世氏が着目したのは、これまで浅野が苦手としていた「相手を背負うプレー」だった。試合終了後の取材エリアで本人に直接、「孤立していた状態で、1人で相手を背負っていましたが、いつからできるようになったのか」と、ポイントとなったプレーについて問いかけた。
浅野は「やはりブンデスでプレーしていることが大きい」と返答。「今でもああいうプレーは苦手で、できたらボールを受けたくない」と本音を漏らしながらも、「10本中7本失っても3本はチームのためにつなげられるように、10本を100%やる感覚でプレーした」と語った。
インタビューを終えた鄭大世は、ブンデスのおかげと話す浅野に対し「僕はボーフムの先輩…」と笑いを誘いながらも、「今日はかなり良かったね。もう安泰だ」と大絶賛した。
さらに鄭大世氏は「1トップはいかにクリアボールで体を張って味方につなげられるかが重要。浅野選手は味方がいない状況で、1人で胸トラップして仕掛けるまでやっていた」と解説し、「ゴールはなかったですけど、それ以外は完璧。得点は後からついてくる」と締めた。
11月には、2026年のFIFAワールドカップへ向けたアジア2次予選の戦いを控えるなか、10月17日のチュニジア戦は最後のアピールの場所となる。
浅野は「あとはゴールだけ」という期待に応えることができるか。
(ABEMAスポーツタイム)