【WWE】RAW(10月16日・日本時間17日/オクラホマシティ)
16文キックに水平チョップ…現代版「動ける馬場さん」がリングで躍動。まるで“一人全日本プロレス”状態のレスラーのハッスルぶりに「田上じゃないか」「三沢に見えた」「天龍のパワーボムだ…」とファンも大興奮だった。
10月16日(日本時間17日)に行われたWWE『RAW』。王者グンターとブロンソン・リードとのインターコンチネンタル王座戦。華やかなWWEスーパースターズの中でも極めて異質なクラシックスタイルのレスラーであるグンターの繰り出す技にどよめきが起きた。
手を後ろに組むポーズやユニット「インペリウム」での皇帝のような佇まいなど、何かと濃いキャラがクローズアップされる王者グンターだが、ほぼ150キロの巨漢・リードとの防衛戦でもファン納得の実力を示した。
とくにファンが注目したのはグンターの質実剛健なプロレススタイル。ジャイアント馬場の16文キックを彷彿させる前蹴りに始まり、重たい水平チョップ、じわじわと絞りあげるスリーパーホールド…次々と繰り出されるクラシックな技に「全日っぽいな…」とファンからは驚きの声。
試合はリードのパワー攻撃にグンターが苦しめられる場面もみられたが、グンターは"音の凄い"水平チョップを連発。さらにクローズライン(ラリアット)など、日本のプロレスファンにとっては既視感がありすぎる攻撃をテンポよく繰り出していく。
そんな展開に一部ファンからは「田上が見えるぞ!」「三沢っぽい」などWWEの試合とは思えない声がズラリ。極めつけは150キロのリードを持ち上げて叩き落とすフィニッシュのパワーボム。「今のパワーボムは天龍式」という言葉に偽りはない完璧な巨漢落としでカウント3を奪取した。
WWEのファイターでも異質なクラシックスタイルとパワーを兼ね揃えたグンター。余りにも日本人好みの王道スタイルに「一人四天王プロレスだ」「天国の馬場さんもニッコリ」など称賛の声が鳴り止まなかった。(ABEMA/WWE『RAW』)