魔王が倒された後の世界を舞台にしたテレビアニメ『葬送のフリーレン(そうそうのフリーレン)』。初回は日本テレビ系の「金曜ロードショー」で全国放送されました。
▶涙を溢しながら、刃を首筋に当てるアウラ 10話
▶「ヒンメルはもういないじゃない」アウラの一言に… 9話
▶アウラが初登場 8話
かつて勇者と共に魔王を倒した魔法使い・フリーレンの新しい冒険を描いたファンタジー作品で、個性的なキャラクターが多数登場します。アニメ第7話からは「断頭台のアウラ編」がスタート。七崩賢(しちほうけん)と呼ばれている魔王直下の大魔族・断頭台のアウラがフリーレン達の敵として立ちはだかります。
この記事では、断頭台のアウラをピックアップし、アウラの基本情報や使用する魔法、アウラの声優を務める竹達彩奈(たけたつ あやな)さんについてまとめています。
目次
- アニメ『葬送のフリーレン』の作品概要
- アニメ『葬送のフリーレン』アウラの基本情報!初登場は何話?
- アニメ『葬送のフリーレン』アウラの声優・竹達彩奈さんとは?
- アウラが使う「服従させる魔法(アゼリューゼ)」とは?
- アニメ『葬送のフリーレン』アウラは最後どうなった?死亡したのは何話?
- アウラのセリフ「ヒンメルはもういないじゃない」とは?
- 断頭台のアウラ編とは?原作のどこからどこまで?
- まとめ
アニメ『葬送のフリーレン』の作品概要
魔法使いのフリーレンは、勇者ヒンメル達と10年に及ぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、世界に平和をもたらしました。フリーレンは人間よりも遥かに長生きするエルフと呼ばれる種族です。
魔王討伐後に1人旅に出たフリーレンが50年振りに仲間達と再会すると、当時と変わらない容姿のフリーレンに対して、勇者ヒンメルは老いて残りわずかの人生でした。これまで人を知ろうとしてこなかったフリーレンでしたが、ヒンメルの死をきっかけに人を知るための旅に出発します。
アニメの制作は『宇宙よりも遠い場所』『山田くんとLv999の恋をする』などを手がけたマッドハウス。「週刊少年サンデー」で山田鐘人(やまだ かねひと)氏とアベツカサ氏が連載している同名マンガを原作としたアニメです。
アニメ『葬送のフリーレン』アウラの基本情報!初登場は何話?
断頭台のアウラは、”七崩賢”と呼ばれている魔王直下の大魔族の1人です。約80年前の勇者一行との戦いでアウラは配下のほとんどを失って撤退してから消息が不明でしたが、28年前から力を取り戻していて、北側諸国のグラナト伯爵領の軍勢と戦っていました。
アウラの正確な年齢は不明ですが、フリーレン曰くアウラは500年以上生きている魔族で、魔族の中でもかなりの長寿とのことです。そしてアウラはその生涯のほとんどを鍛錬に費やしているようで、魔力量も絶大だと言われています。
勇者ヒンメルの死から28年後、アウラには「首切り役人」と呼ばれる懐刀(リュグナー、リーニエ、ドラート)がいて、その3人が和睦の使者としてグラナト伯爵領に入り込み、街を守っている防護結界を解除するために暗躍しました。
アウラが持つ服従の天秤は、アウラと対象者の魔力を測る天秤で、魔力の大きい方が相手を服従させることができます。アウラは服従の天秤によって兵士達を操り人形にし、自分の戦力を増やしています。
初登場は何話?
アウラが初登場したのは第8話です。原作漫画ではコミックス2巻第14話でアウラの名前と近影が明かされました。そして、2巻の第17話でフリーレンと対峙し、3巻の第18話からフリーレンとの戦闘が始まります。
名前の意味は?
ドイツ語には『葬送のフリーレン』の登場キャラクター達の名前と同じ単語が存在しているため、ファンの中にはキャラ名はドイツ語からとられていて、意味があるのではないかと考えている人もいます。
キャラクターグッズなどで使われているアウラのスペルは「Aura」です。ドイツ語で「Aura」は生命体が発する「オーラ」を意味しています。X(旧Twitter)ではアウラの名前について、「アウラとはドイツ語でいわゆるオーラで雰囲気などのこと。だから魔力の量に関与しているんですね」という考察がありました。
アニメ『葬送のフリーレン』アウラの声優・竹達彩奈さんとは?
アニメ『葬送のフリーレン』でアウラ役を演じるのは竹達彩奈さん。「あやち」の愛称で親しまれ、『五等分の花嫁』の中野二乃役や『けいおん!』の中野梓役などで知られる人気声優です。
竹達さんは声優活動だけでなく音楽活動も行っていて、ソロでの音楽活動のほかにも声優の悠木碧(ゆうき あおい)さんとのユニット「petit milady」としても楽曲のリリースを行っています。
私生活では、2019年に『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役や『からかい上手の高木さん』の西片役などを演じた声優の梶裕貴(かじ ゆうき)さんと結婚。結婚を発表した当初、竹達さんと梶さんの2人は、キャラクターの声優が毎話変わるアニメ『ポプテピピック』で共にピピ美役を演じていたことから、ネットでは「ピピ美婚」と称されて祝福されました。
竹達さんは『葬送のフリーレン』に出演することについて「嬉しい反面、ちょっと緊張しました」と綴っています。そして「アウラは500年以上生きた大魔族、魔王軍直属の幹部としてフリーレンの前に対峙します。可愛らしい雰囲気を持ちつつちょっと怖い彼女がフリーレンに対してどう戦いを挑むのか、どうぞお楽しみに!」とコメントしました。
これまでに竹達さんが演じてきたアニメキャラクターとしては、ほかに『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(俺妹)』の高坂桐乃役、『ソードアート・オンライン(SAO)』のリーファ(桐ヶ谷直葉)役などがあります。
アウラが使う「服従させる魔法(アゼリューゼ)」とは?
アウラが使う「服従させる魔法(アゼリューゼ)」は、アウラと対象者の魂を服従の天秤に乗せて、より魔力の大きい方が相手を服従させて操り人形にすることができる魔法です。
本来であれば、相手の言いなりになる可能性があるリスクの高い魔法ですが、アウラは500年以上生きた魔族で絶大な魔力を持っているため、必勝の魔法とされています。アウラが七崩賢の座についてから500年間、服従の天秤を使ったアウラが魔力量で負けたことはないそうです 。
アウラは、服従させる魔法で従わせた兵士の大群を率いています。その様子を見たフリーレンは「魔族の魔法はとんでもないね。人類の魔法技術では想像もつかないほどの高みだ」と賞賛しながらも「でも、最低に趣味の悪い魔法だ。反吐が出る」と発言しています。
相手を意のままに操り、命令するだけで自害させることもできる強力な魔法です。
対抗する方法は?
服従させる魔法で使用する「服従の天秤」は、魔力の重さを測る上では公平な天秤なので、アウラを上回る魔力を持っている人物であればアウラを操り人形にできます。
また、アウラの操り人形になった場合でも、意志が強い人物であれば一時的ですが抵抗できることが分かっています。しかし、アウラは服従させた兵士達に抵抗されないために兵士達の首を切り落とし、不死の軍勢にして操っていました。
フリーレンは解除魔法を使って、アウラが操っていた一部の兵士を支配から解放しています。ですが、すでに首を切られて死んでいるため、服従させる魔法を解除しても生き返ることはありません。
作中の情報を元に服従させる魔法の対抗手段を推測すると、「アウラの魔力を上回る」「首を切られる前に意志の強さで抵抗する」「首を切られる前に解除魔法を使う」そして「服従させる魔法を使われる前にアウラを倒す」の4点だと思われます。
なおアニメ第10話の18分25秒(配信版)あたりでは、勇者一行の冒険のシーンが回想で描かれています。1秒にも満たない時間ですが、ヒンメルが剣でアウラを斬っているシーンがあり、服従させる魔法を使われる前に攻撃していた可能性があります。
アニメ『葬送のフリーレン』アウラは最後どうなった?死亡したのは何話?
アウラがフリーレンに敗れ、死亡したのは第10話です。
アウラは魔法で兵士の大群を操っていて、軍勢の物量で押せばフリーレンが負ける可能性もあったようです 。しかしながら、アウラは自分の魔力に自信を持っていて、フリーレンが体外に放出される魔力を制限していることを知らずに、服従させる魔法を使いました。
その結果、フリーレンの方がアウラよりも魔力量が多く、アウラはフリーレンに服従することになります。そしてフリーレンから「アウラ、自害しろ」と命令され、自身の剣で首を切って死亡しました。
なお自害するシーンは、剣を首筋に当てた時に髪の毛が切れてこぼれ落ちる、最期のセリフである「この私が…」のリップシンク(口パク)が精密に表現されている……など、非常にクオリティの高い作画となっています。
アウラのセリフ「ヒンメルはもういないじゃない」とは?
80年前にアウラとフリーレンが戦った際には、アウラが操る兵士を魔法で攻撃していたフリーレン。しかし、その後ヒンメルに兵士を攻撃したことを怒られたそうで、ヒンメルの死から28年後には、アウラが操る兵士を攻撃せずに解除魔法を使って対応しました。
ヒンメルの言葉によって戦い方を変えたことを知ったアウラが「ヒンメルはもういないじゃない」と発言。ヒンメルはもう死んでいるため兵士を攻撃しても怒られないという意図で言ったと思われ、人間のような感情を持ち合わせていないとされる魔族らしい考え方でした。
その発言を聞いたフリーレンは「やっぱりお前達魔族は化け物だ。容赦なく殺せる」と伝えて、アウラへの殺意を明確にします。
フリーレンは魔王を倒すための10年間の冒険で、ヒンメルの行動や考え方に大きな影響を受けています。ヒンメルの死後においてもヒンメルのことを思い返すシーンも多いため、それだけにアウラが言った「ヒンメルはもういないじゃない」というセリフがフリーレンの怒りを買ったのかもしれません。
断頭台のアウラ編とは?原作のどこからどこまで?
断頭台のアウラ編は、フリーレン一行とアウラ率いる軍勢との戦いを描いたストーリーです。北側諸国グラナト伯爵領では、アウラの配下の3人の魔族(リュグナー、リーニエ、ドラート)が和睦の使者として迎え入れられますが、本当の目的は街を守っている防護結界の解除方法を探ることでした。フリーレンはアウラとドラート、フェルンはリュグナー、シュタルクはリーニエと戦います。
作中では勇者ヒンメルの死から28年後の出来事です。断頭台のアウラ編が描かれたのは、原作漫画ではコミックス2巻第14話〜3巻第23話まで、アニメでは第7話〜第11話です。
アウラの配下である3人の魔族の声優には、リュグナー役に諏訪部順一(すわべ じゅんいち)さん、リーニエ役に石見舞菜香(いわみ まなか)さん、ドラート役に大鈴功起(おおすず こうき)さんがキャスティングされました。
まとめ
『葬送のフリーレン』に登場する断頭台のアウラは、500年以上生きる大魔族で、魔王直属の幹部”七崩賢”の1人です。お互いの魔力量を測り、魔力量の多い方が相手を意のままに操れる強力な魔法を使用します。
アニメでアウラの声を演じるのは、声優の竹達彩奈さん。竹達さんがこれまでに演じた代表作には『五等分の花嫁』の中野二乃役、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の高坂桐乃役などがあります。
(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
アニメ『葬送のフリーレン』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 冒険の終わり | フリーレンの涙 |
2 | 別に魔法じゃなくたって… | 約束の花 |
3 | 人を殺す魔法 | スカート捲ったクソガキ |
4 | 魂の眠る地 | かけがえのない「たった10年」 |
5 | 死者の幻影 | 「撃て」 |
6 | 村の英雄 | ド迫力のシュタルクvs竜! |
7 | おとぎ話のようなもの | ヒンメルが銅像を残す理由 |
8 | 葬送のフリーレン | 「葬送のフリーレン」の由来 |
9 | 断頭台のアウラ | 「ヒンメルはもういないじゃない」 |
10 | 強い魔法使い | 「自害しろ」のリップシンク |
11 | 北側諸国の冬 | 漫画作者描き下ろしの女神 |
12 | 本物の勇者 | シュタルクの兄との思い出 |
13 | 同族嫌悪 | 魅惑(?)の投げキッス |
14 | 若者の特権 | むねキュン過ぎる指輪渡し |
15 | 厄介事の匂い | 長尺で描かれたダンス |
16 | 長寿友達 | 最愛の人を喪った長寿種 |
17 | じゃあ元気で | 「もう付き合っちゃえよ!!!」 |
18 | 一級魔法使い選抜試験 | 空が半分しか見えない大きさ |
19 | 入念な計画 | 奇襲を完璧に防ぐフェルン |
20 | 必要な殺し | 必要なおんぶ |
21 | 魔法の世界 | 「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」 |
22 | 次からは敵同士 | めんどさ全開なフェルン |
23 | 迷宮攻略 | また箱から尻出してる |
24 | 完璧な複製体 | やきもちフェルンのハグ |
25 | 致命的な隙 | モジモジフリーレン |
26 | 魔法の高み | 金のミミックからも尻出し |
27 | 人間の時代 | 少年ヒンメルの出会い |
28 | また会ったときに恥ずかしいからね | 孫弟子と同じ嫌顔 |
・無料でみられる「葬送のフリーレン」エピソード・見逃し配信一覧