ここ数年、よく耳にする「毒親」という言葉。さまざまな言動で子どもに悪影響を及ぼす親のことだが、親ではなく“毒きょうだい”に悩まされる人も増加しているという。
絶縁したいと願う人もいれば、家族ゆえに関係は断ち切れないという人も。その向き合い方について、『ABEMA Prime』で当事者を交え考えた。
■兄から顔や体にアザができる日常的な暴力
「兄からの日常的な暴力。馬乗りになって殴られたりとか、首絞められたりとか」
りささん(19)は、1歳年上の兄に幼少期から暴力を受けてきた。「けんかの延長線だが、顔をグーでとか、腹とか、アザがめっちゃできていた。慣れたというか、それが普通だと思っていたけど、SNSに上げたら友達が『やばいね』『大丈夫?』みたいな。その時に、“ああ普通じゃないんだろうな”と思った」。
兄から逃げるように、高校卒業後すぐに一人暮らしを始めた。「キャバで働いていて、生計は結構きつい。兄の暴力癖はちっちゃい時からだから、なおらないんじゃないか。力で勝てないし、しょうがない」。
そんな兄をどう思っているのか。「縁を切ろうと思ったことはある。殴られた時は嫌いだし、うざいし、一生会いたくないと思うけど、今はなんとも思っていない。なれたら仲良くなりたい。そう思うのは多分、家族だからじゃないかな」。
■10歳上の兄から金の無心、絶縁も検討

