ブログでの差別的投稿で2件の「人権侵犯」が認められた自民党の杉田水脈議員。騒動のたびにみせる独特の“うすら笑い“について、心理学者が分析した。
 
【映像】“攻撃的失笑”を見せる杉田議員
 
 「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」
 杉田議員のこのブログの投稿が、在日コリアンに対し差別的であるとして大阪法務局が「人権侵犯」に認定。同じく、アイヌの女性から申し立てを受けた札幌法務局も「人権侵犯」にあたると認定している。
 
 当の本人は、この問題を追及されて反省の弁を述べるわけでもなく「すでに削除し謝罪しているので、それに対するコメントはなにもない」と笑顔でスルー。これには「国会議員失格」と党内から集中砲火を浴びるかと思いきや、自民党は環境部会ナンバー2である部会長代理に起用。いわゆる昇格扱いだ。
 
 杉田議員といえば、過去にも性被害を告発した女性に対して「女性はいくらでも嘘をつける」、同性カップルに対しても「子どもをつくらない、つまり生産性がない」など、問題発言を連発。批判を浴びマスコミに追及されるたびに“うすら笑い“を浮かべて華麗にスルーする姿が特徴的だ。
 
 この“うすら笑い“について、心理学者で明星大学の藤井靖教授は「一言で言うと『攻撃的失笑』だと思う」と語る。「心理学では“感情偽装“というが、自分のやった行為ではあるがそこには距離を取って向き合わない、緊張を逃すような笑いではないか」と分析。
 
 さらに「『なんで今さらそんなことを言っているんですか?』ぐらいの態度で、ある種厳しい指摘に向き合わないで、かつ問いかけている人をちょっと下に見るような笑い」と嚙み砕いて説明した。
 
 タレントのでか美ちゃんは「腹立たしい。印象としても最悪」とバッサリ。そして「そもそも杉田議員だけの問題じゃない」と自民党の対応についても首をかしげた。
 
 また、弁護士の中川みち子氏は法務局による人権侵犯の認定について、「申し立てを受けて法務局が調査して人権侵害を認定した場合に当事者に勧告したり、調整する制度」だと説明。しかし「強制力がないので、笑っておられるのではないか…」と、実効性のなさも“うすら笑い“の理由ではないかと推察した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)