昔ながらの花形種目「組体操」などが、運動会のプログラムから消滅した。
 
【映像】令和の運動会から消えた種目
 
 埼玉県公立小学校の元校長の田畑栄一氏は「組体操(が消失したこと)に関してはやはり事故の関係もあって、ダンス種目、フラッグ体操、ソーラン節に切り替えたり、各学校が創意工夫したのではないか」と語る。
 
 きっかけは2016年のスポーツ庁からの通知。組体操が原因で年間8000件を上回る負傷者が出ているとして、「確実に安全な状態で実施できているかどうかをしっかりと確認し、できないと判断される場合には実施を見合わせること」と、全国の教育委員会に通知を出した。
 その結果組体操だけではなく、棒たおしや騎馬戦など、怪我のリスクが高い種目が次々に消えている。
 
 さらに運動会を“時短“する動きも。家族や友だちと一緒にお弁当を食べるという定番の風景も消え、昼食時間を設けずに午前中で終わる運動会が増えているという。
 
 田畑氏は「コロナが運動会の狙いをもう1回立ち止まって考えるきっかけになったのではないか」と指摘。「長い時間運動不足もあり、十分な時間も取れない、感染リスクもあるので短時間で」と、中止にするよりは短時間での開催に舵を切ったのではないかと説明。
 
 「親御さんもお昼ご飯を作らなければいけない、終日炎天下のなかにいなければならないという負担感も非常に大きかったのではないか。短時間ということで大変喜ばれている」と、メリットもあるとした。
 
 また田畑氏は「運動会は海軍からスタートしている。その名残があるので、学校教育でいつまでもやり続けることが果たして子どもたちの教育としてマッチするか、というところにきているのではないか」とも語った。
 
 中川みち子弁護士は「懐かしいですね、組体操や棒たおし。私の世代はこれを全部やっていた。怪我をしないかというと、する人もいたが、やはり危ないことのほうがみんな気を付けるのでそれほど大きな事故になっていなかったのかなと思うので、ちょっと寂しい気はする」と、正直な思いを吐露。
 
 ジャーナリストの青山和弘氏は「海軍の名残」という田畑氏の指摘について「規律を学ばせて先生の言うことを聞いてピシッとやるという、日本の教育というものの目的そのものがそうだったのではないか」と推察した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)