【プレミアリーグ】チェルシー 0-2 ブレントフォード(日本時間10月28日/スタンフォード・ブリッジ)
プレミアリーグ10節でブレントフォードは、敵地ながらチェルシーを2-0で撃破。プレミアリーグ昇格からスタンフォード・ブリッジで3連勝を飾った史上初のチームとなった。
スタッツ的にはほぼ全てが劣っていた。ボール支配率は30.8%-69.2%、シュート数は7本-17本、タッチ数は496回-912回、パス本数は324本-722本だ。それでもタックル17本、クリア36本という数字が示す通り、粘り強く耐えに耐え抜いた。守備時は5DF+3MFで分厚い壁を作り、ほとんどスペースを与えなかったのだ。
そして58分にスローインの流れからイーサン・ピノックのヘディングシュートで先制すると、試合終了間際の96分にはCKで相手GKが上がっていた隙を突いての超ロングカウンターからブライアン・エンベウモがダメ押し弾。割り切った堅守速攻で、戦力的には明らかに上のチェルシーから金星を掴み取った。
ABEMAで解説を林陵平氏も、ブレントフォードの粘り強さと巧妙な試合運びを賞賛。「ブレントフォードはしたたかでしたね。後半はとくにスペースをほとんど与えず、チェルシーにチャンスを作らせなかった。ブレントフォードはビッグ6が嫌がるチームですよ本当に」とコメントした。
実際、ブレントフォードはプレミアリーグ初昇格を果たした2021-2022シーズンからビッグ6(マンチェスター・C、リバプール、アーセナル、マンチェスター・U、トッテナム、チェルシー)にめっぽう強い。昇格後の通算対戦成績は9勝6分12敗とほぼ5分で、昨シーズンは王者マンチェスター・Cがダブル(2連敗)を食らった唯一のチームだ。クラブの経営規模や選手のタレント力を考えれば驚異的な成績と言える。
まさに「ビッグ6・キラー」のブレントフォードからは、今後も目が離せない。
(ABEMA/プレミアリーグ)