【WWE】SMACKDOWN(10月27日・日本時間28日/サンアントニオ)
11月4日(日本時間5日)の大一番『CROWN JEWEL』でWWEのトップ王座をかけて対戦する“絶対王者”と挑戦者が激しく火花を散らし、調印式で大乱闘。テーブル破壊の一撃が飛び出す大荒れの展開となった。
今大会のオープニングで行われたWWE統一ユニバーサル王座戦の調印式で挑戦者LAナイトが先制攻撃を仕掛けた。王者ローマン・レインズの入場中に、自らの入場曲と共に“横入り”すると、お前は眼中にないと言わんばかりに王者を無視して先にリングへ上がり、大LAナイトコールを浴びる。
調印式でもLAナイトは「この調印書には『レインズがLAナイトに王座を献上する』と書いてあるぜ?」と挑発。レインズが「タイトルマッチをやったことがない“初めて”のお前に俺がやさしく教えてやるよ」と反撃すると、「その“初めて”の俺にお前は負けるんだよ。お前は何回も王座挑戦に失敗していたが、俺は1回で十分だ。お前がいない間に、誰がここを仕切っていたか分かるだろ? チャンピオンは一人で十分、俺一人で十分なんだよ」と上から目線でまくしてた。
激昂したレインズがテーブルとイスを投げ捨て襲い掛かると、LAナイトも反撃してレインズにストンピングを連打。救出に入ったレインズの側近=ジミー・ウーソもスープレックスでテーブルに叩きつけ、大乱闘の末に一蹴した。
調印式後のバックステージでレインズは「今日アイツをやってこい」とジミーに指令を下し、急遽LAナイトとジミーのシングルマッチがメインイベントで決定。報復に燃えるジミーに攻め込まれたが、渾身のウーソスプラッシュを2カウントで返すと、2度目の同技はスーパープレックス(雪崩式ブレーンバスター)で投げ捨て、最後は必殺のBFTでジミーを沈めた。
さらに試合後に乱入したレインズもBFTで迎撃。調印式に続いてミルウォーキーのWWEユニバースの大LAナイトコールを受け、2週間後の決戦に向けて弾みをつけた。
“悪の女子王者”イヨ・スカイに“強敵” 遺恨マッチ決定
また、『CROWN JEWEL』にてWWE女子王者イヨ・スカイ(紫雷イオ)と挑戦者ビアンカ・ブレアーによるタイトルマッチも発表された。
イヨは前回『SMACKDOWN』にて、所属ユニット=ダメージCTRL(コントロール)の介入をフル活用する“極悪女王”ぶりを見せ、挑戦者シャーロット・フレアーを下して王座防衛。試合後にダメージCTRL総出でシャーロットを蹂躙すると、そこに現れたのが怪我で欠場中のブレアーだった。
ブレアーは今年8月の『SUMMER SLAM』でイヨにWWE女子王座を奪われ、バックステージでダメージCTRLの襲撃で左足を負傷し、長期欠場を余儀なくされた遺恨がある。
この日リングに上がったブレアーは「怪我で休んでいる間もダメージCTRLに復讐することしか考えていなかった。いつも色んな困難を笑顔で乗り越えてきたけど、今回だけは絶対に許さない」と怒りをぶちまけ、『SMACKDOWN』のニック・アルディスGMからの提案で『CROWN JEWEL』でのタイトル戦が決まったことを明かした。
さらに次週『SMACKDOWN』ではブレアー襲撃の首謀者で、ダメージCTRLのリーダーでもあるベイリーとの一騎打ちも決まり「ベイリーから始まってイヨで終わる。ダメージCTRLを全員始末する」とダメージCTRL壊滅を宣言し、ロングテールの髪の毛を振り回しながらリングを後にした。
その様子をダメージCTRLの面々と共にバックステージのモニターで見ていたイヨ。復讐の鬼と化したブレアーとの一戦は危険なタイトルマッチになりそうだ。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)