27日の衆議院予算委員会で、立憲民主党の長妻政調会長が「総理は“増税メガネ”という言葉は気になるか?」と問いかけ、岸田総理が「いろいろな呼び方はあるものだと思っている」と答える一幕があった。
防衛増税の検討や、社会保険料の負担増が進む中で、岸田総理のあだ名としてSNSのトレンドにあがった「増税メガネ」という言葉。あだ名が影響したかは定かではないが、総理が所得減税を表明し、議論の焦点となるなど国民からも注目が集まる中、「減税ウソメガネ」という新たなワードがトレンド入りした。
一方で、たとえ政治家でも外見を揶揄するのは筋違いとの声もあがる。その是非について、27日の『ABEMA Prime』で議論した。
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は「メガネはいつでも外せるもの。個人が変えられるものに関しては、ルッキズムに当たらないと思う」とコメント。
東大を総代(首席)で卒業し、マサチューセッツ工科大学経済学部の博士課程に在籍中の菊池信之介氏は「私も昔メガネをかけていたので、それでどうこう言われるのは嫌だと思う。一方、ひろゆきさんもおっしゃったようにおしゃれでかけている人もいるわけで、そういう意味で普通のルッキズムとはやや違うのかなと。ただ、すごくリベラルなアメリカでいうと、通用しなさそうな議論だ」との見方を示す。
なぜメガネはいじりの対象になるのか。昭和大学の須長史生准教授は、メガネは人の見た目で一番目立つ部分であり、一番イメージにつながりやすく、髪型よりも影響が大きいとしている。
紗倉まなは「メガネをかけていることが悪いのではなく、特徴としてメガネと増税しかないのかな」と指摘。「それ以外の何で岸田さんを語るかという時に、やはりこのあだ名はしっくりきたし、一致している感があるために浸透した部分もあると思う」と述べた。
起業家の成田修造氏は「ネーミングがハマりすぎてしまった。逆に、岸田さんとしては利用するしかないのではないか。徳島市の演説で最初に絶妙な間があったが、そこで『増税メガネです』と言えば笑いになったのにと思った」と提案する。
これを受けひろゆき氏は「気の利いたことが言えない、というのがまさにそうかなと。国会で質問された時に、メガネを外して『増税はしていない』と言ってしまう手もあった。要は、インボイスの免税を無くしただけで、防衛増税も言われているだけで、増税自体を岸田さんはまだやっていない。増税したと思っている人はけっこう多いが、“増税に当たるようなこと”をしただけ。それをひっくり返すいいチャンスだった」とした。(『ABEMA Prime』より)
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