【プレミアリーグ】チェルシー 0-2 ブレントフォード(日本時間10月28日/スタンフォード・ブリッジ)
粘りに粘った末、待望の先制ゴールだった。前半にチェルシーの猛攻を凌いだブレントフォードは58分、スローインの流れから先制点を奪取。DFイーサン・ピノックが豪快なヘディング弾を決める。これには本拠地スタンフォード・ブリッジに集まったチェルシー・サポーターも思わず沈黙してしまった。
スコアレスで迎えた58分、ブレントフォードが敵陣でスローインを得ると、MFマティアス・イェンセンとFWブライアン・エンベウモが連携で右サイドを突破。カメルーン代表FWは利き足ではない右足でふわりとしたクロスを入れると、ピノックがファーサイドから助走を付けてボックス内に入り込み、豪快なヘディングシュートを叩き込んだ。
決定機を逃し続けたホームのチェルシーからすれば痛恨の先制点献上で、中継には沈黙するチェルシー・サポーターの表情が映される。ABEMA視聴者からは「しょんぼり涙」、「お通夜みたい」、「悲しそうで悲しい」などスタンフォード・ブリッジに集まったファンに同情する声が寄せられた。
一方でゴールを決めたピノックにも、「これは素晴らしいゴール」、「入り方うまかったな」、「フリー作ったな」と称賛のコメントが多く寄せられた。
ジャマイカ代表DFのピノックは、アマチュアリーグから這い上がってプレミアリーグまで上り詰めた叩き上げ。ほんの7年前まではサッカーで生計を立てるのが難しく、大学で体育の学位を取り、スポーツ・コーチング会社に勤務していたという。そんな現在30歳の苦労人は、10代後半まで左ウイングが主戦場で、このチェルシー戦ではFW時代に培った得点感覚を発揮した格好だ。
ベテランの一撃で先制に成功したブレントフォードは、試合終了間際にも超ロングカウンターから加点して敵地で貴重な勝点3を獲得。スタンフォード・ブリッジにおける最初のチェルシー戦で3連勝した史上唯一のチームとなった。
(ABEMA/プレミアリーグ)