【プレミアリーグ】ブライトン1-1フラム(日本時間10月29日/アメックス・スタジアム)
ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督がいつもとは違った形でフラム戦に挑んだ。
それが通常の[4-2-3-1]のシステムではなく、[3-4-3]へのフォーメーション変更だ。三笘薫もこの余波を受けて左WBでの先発出場となった。
初期位置こそ低くなった日本代表FWだが、攻撃時は危険なエリアに顔を出してチャンスを伺う狙いはこれまでと変わらない。しかし、これまで以上に守備での局面でも重要となるなど、新たなタスクも増えていた。
新たな役割が与えられた三笘に対して、地元メディアはどのような採点を与えているのだろうか。
英メディア『Sky Sports』は、この試合に出場した選手たちを10段階で評価。三笘にはチームで最高タイとなる「7」が与えられた。
試合の寸評では「ブライトンは立ち上がりからボールを支配し、バレバ、アディングラ、三笘が4分以内にシュートを放つなど猛攻が続いた」とあり、序盤からホームチームのペースで続いた。
この勢いから26分にエヴァン・ファーガソンに先制ゴールが生まれ、ホームチームが前に出たが、後半にジョアン・パリーニャに同点ゴールを許して1-1のドローに終わった。
7割以上のボール保持率を記録しながら18本のシュートを放つなどブライトンがペースを握ることが多かった中での引き分けに、ロベルト・デ・ゼルビ監督は「この結果には本当に悔しいし、失望している」と悔しさを露わにしている。
試合後の指揮官のコメントでは、「特にアヤックス戦の3日後に素晴らしい試合をした。前半は素晴らしいプレーをしたし、もっと得点できたはずだ」と前半のチームのプレーを評価。一方で課題となったのはゴールを許した後半で「失点したのは、距離を失い、バランスを崩し、チームが1つになれなかった瞬間に失点した」と追いつかれた要因を説明した。
最後は「昨シーズンはフラム戦で3ポイントを失い、今シーズンはさらに2ポイントを失った。パフォーマンスには集中できたし、素晴らしかった」と振り返り、内容に関してはポジティブなものが多かったと分析していた。
今節フラムに引き分けたことで、ブライトンは直近4試合のプレミアリーグで勝ちがないという状況になった。この原因となっているのがUEFAヨーロッパリーグ(EL)との並行した過密日程だが、不幸中の幸いにも来週はすでに敗退しているカラバオ・カップがミッドウィークに行われるため、ブライトンからすると1週間の準備期間がある。その間にリフレッシュして、昨季1-5の大敗を喫した天敵エヴァートン戦に向けてベストな調整をしたいところだ。
(ABEMA/プレミアリーグ)