末期のすい臓がんに体を蝕まれている叶井俊太郎氏(56)。去年から約30キロ痩せてしまったことをABEMAエンタメのインタビューで明かした。
映画プロデューサーの叶井氏は2001年に買い付けたハリウッド映画『アメリ』が国内で大ヒットするなど数々の映画作品を企画・プロデュースしてきた。私生活では、2009年9月、“くらたま”こと漫画家の倉田真由美氏と結婚。24歳の長男と13歳の長女がいる。
叶井:毎日充実して楽しく生きること、やりたいことしかやってきていないから。我慢とかしたことないです。やりたくないことをやっていない。会社員だけどね。普通は会社員はやりたくないことやるんですよ。俺、全部やりたいことだったから、環境がよかったよ。
現在、すい臓がんは、ステージ4の末期まで進行しており、直近の診察で、肝臓にも転移していることが明らかになった。
ーー現在の体調はいかがですか?
叶井:体調悪いに決まっていますよね。末期がんですから、めちゃくちゃ悪いですよ。症状は特にないんですけど、毎日だるいです。集中力が続かないですね。だいたい2~3時間ぐらいが限界かもしれないな。多分仕事の影響も出てくるから、この2~3時間の間にね、超人的にこなすんですよ。集中力あるときに。ほぼメールと、あと電話で。やっぱり夜になるとその分の疲れがくるのか、毎日動くのも面倒になるんだよね。がんの影響かちょっとわかんないですけど。だからあまり食事もとれなくなってきて。食事がとれるように、9月に胃を半分ぐらい切って、食道と小腸を胃とちょっとつなげる手術とかしたんですけど、あんまり食べない。それで(去年から)30キロぐらい痩せちゃった。
すい臓がんが見つかったのは2022年の6月。医師からは治療をしなければ余命は半年と宣告され、治療に専念するか、治療はせずに残りの時間を好きに使うのかの決断を迫られたという。
叶井:すい臓がんで抗がん剤やって、がんが小さくなって切り取るっていう話だったけど、成功率が10%~20%と言われたから、そのパーセンテージにかけるんだったら辞めました。10%かけちゃうと4カ月とか半年入院になっちゃうんですよ。そうすると、その間やっぱり仕事できないじゃないですか。であれば、もう治らないんだったら、そんな10%は賭けられないからやめて、じゃあその分ちょっと仕事優先でやろうかな、という話を医者にもくらたまにもして、そうした方がいいねって話になって、今に至るんですよ。
治療しないことを選択したことで残された命は半年に。人生のゴールを自ら決めた背景には、自分よりも周りのことを第一に考える叶井氏の人柄が関係していた。
ーー半年間でやろうとしたことはありますか?
叶井:仕事を全部先に全部こなそうと思って全部前倒しした。翌年の仕事もあるわけですから、そういうのを全部前倒しして。逆に忙しくなったぐらいかな。その作品についてはね、上映するところまでもう確定しているわけだから、あとは任せたと。要するに土台は作った。だから世に出る場所だけ確保できているから。その映画がね。そこまでやるのが大変な映画の仕事ってそこまでもできちゃって。だから末期がんというのはね、みんな知っているんで、僕の仕事している仲間も優先してくれる。末期がんだから。そこは末期がんになってよかった。仕事が早く進む。だから全然後悔もないし、やり残したことも全くない、全てやり切った。
(『ABEMA NEWS』より)
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