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 11月4日(土)タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Fight Night 16」で三浦彩佳がMMAルールでメン・ボーと対戦し、必殺技“あやかロック”で一本勝ち。自身の連敗を3で止めた鮮やかな勝利で大号泣した。

 今年2月にダニエル・ケリーとグラップリングマッチを戦っている三浦。MMAのリングに立つのは2022年4月のダヤニ・ソウザ・カルドゾ戦以来、約1年6カ月振りとなる。

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 柔道仕込みの首投げから袈裟固め&Vクロス(アームロック)=通称“あやかロック”という必殺技を持つ三浦だが、MMAでは2連敗中で、2021年5月のハヤネ・バストス戦を最後に白星から遠ざかっている。逆にメン・ボーは強烈な右ストレートを武器に2連勝中で、勢いに乗っている。三浦にとっては連敗脱出、そしてタイトル戦線への生き残りをかけた重要な一戦となった。

 試合は開始直後に三浦が片足タックルを狙うが、距離が遠くて簡単に切られてしまう。しかしここからが三浦の真骨頂だった。自ら亀のポジションを取るとメン・ボーの首を左腕で抱え、メン・ボーのパンチをもらいながらも強引にひっくり返して袈裟固めで抑え込む。そしてメン・ボーの左腕を取るとVクロス=あやかロックを極めて一本勝ちを収めた。

 勝利の瞬間、涙を見せてセコンドの長南亮と喜びを分かち合った三浦。これまでは立った状態から首投げで袈裟固めというパターンだったが、今回は寝技の首投げとも言える形で袈裟固めまで持ち込んだ。まさに改良版“あやかロック”での一本勝ち。ただの連敗脱出ではない、進化した姿を見せたうえでの復活劇だった。

(C)ONE Championship

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