【WWE】SMACKDOWN(11月3日・日本時間4日/ミルウォーキー)
酒場が戦場の“特殊ルール”プロレス戦でまさかの攻撃が勝負を分けた。謎の杖やバーカウンターなど痛そうな武器だらけのなか、屈強な相手を沈めたのは意外にも“古典的すぎるプロレス凶器”ビール瓶攻撃だった。
WWEの人気番組『SMACKDOWN』で、アイリッシュ酒場を模した凶器が並ぶなかで戦う「Good Ol' Fashoned Donnybrook」マッチが開催。ここ数週間抗争を繰り広げてきたザ・ブローリング・ブルータス(ブッチ&リッジ・ホランド)とプリティ・デッドリー(キット・ウィルソン、エルトン・プリンス)のタッグ戦は、終始ボコボコにされたプリティ・デッドリーが逆転勝利。ビール瓶での攻撃が試合の流れを左右した。
試合はプリティデッドリーの入場シーンを、ザ・ブローリング・ブルータスが顔面エルボーで襲撃する大乱闘からスタート。序盤からアイリッシュの杖を使った拷問攻撃、バーの硬いカウンターでの攻防、さらにはゴミ・バケツへのスラムと何でもありの戦いとなった。
ブローリング・ブルータスが有り余るパワーでプリティ・デッドリーを痛めつけるシーンが目立ち、終始“チャラ男”コンビの断末魔の叫びが鳴り響くなか、最終処刑とばかりにリングにテーブルを設置。ここからチートすぎる逆転劇がスタートする。
やられっぱなしのエルトンは「これ以上痛い思いは勘弁」とテーブル下を潜り抜け場外にエスケープ。追うリッジをかわし、樽に激突させる。一方リング上では、リッジがキットに雪崩式ブレインバスター+テーブル攻撃の合わせ技を狙っていた。
しかし、そこにビール瓶を持ったエルトンが登場し、ブッチの頭めがけて瓶をひと振り。動きが止まるとプリティ・デッドリーがネックブリーカーと体落としの合体プレーを、トップロープからテーブル目がけて敢行。真っ二つになるテーブル、キットがカウント3を奪い逆転勝利に成功した。
頭で派手に粉砕されたビール瓶、古典的な凶器の登場にファンも「これは懐かしい」「ドリフかよ」「ジャッキー・チェンの映画っぽい」と大興奮。勝ってもボロボロ状態、顔をしかめながらガッツポーズのエルトンとキット。樽に自爆したまま悶絶するリッジ、瓶での奇襲攻撃を食らったブッチのアヘ顔と、気がつけば攻めに攻めたザ・ブローリング・ブルータスが大ダメージを負う理不尽な状況。
凶器の使い方次第で大逆転も可能な特殊ルールの恐ろしさをまざまざと感じさせる試合だった。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)