ブラジリアンクレイジーファイターの異名を持つ男が、大暴れ。勝利への強い執念からか、ゴング後に相手選手をスラムでマットに叩きつけ怒号が飛び交うなど波紋を呼んだが、そこには、それでも懸命に戦う理由があった。
11月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される『Breaking Down10』。“喧嘩自慢最強決定戦”で本戦出場をかけた「Breaking Down10のオーディションvol.2」が5日、朝倉未来のYouTubeチャンネルで公開された。
その選手は、朝倉未来CEOのお膝元である豊橋から登場のヴィニシウス。仲間たちが「狂気」「プロ何戦ってレベルのパワーと実力と根性」とその実力を認めるブラジリアンファイターは、ケージの中でその実力を発揮。見事、Team兵庫の玉岡琢摩に判定で勝利したが、ゴング後に玉岡をスラムで持ち上げ、マットに叩きつけた直後は、会場内から怒号が飛び交うなど騒然となった。
そんなヴィニシウス、戦う理由を次のように話している。
「家庭をもっとよくしたい。お母さん心臓悪いし、双子の兄弟も障がい者。将来が心配。有名にならないとお金稼げない。有名になって家族を手伝って安心させたい。そこからベルトとか、大きな舞台へ」
一方では
「家族の為でもあるけど、一番は殴るのが好き。相手のメンタルを壊したい。壊して壊して潰す。相手が格闘技を辞めたいくらいの気持ちにさせたい。そいつの夢も壊したい。俺の邪魔しているから」
と、狂気に満ちた血気盛んな一面ものぞかせた。
そんなヴィニシウスに対して「家族のためにも頑張ってほしい。本気モードを感じる」との声が寄せられた一方、ヴィニシウスがケージに入る前に見せた仕草に対して「試合前にリングに敬意を表すところ好き」といったコメントも寄せられた。
3日に公開された「Breaking Down10のオーディションvol.1」では、東京・足立区と埼玉・大宮が対戦しており、3-2で大宮が勝利。23日に行われる決勝にコマを進めている。今回は朝倉CEOの出身地である愛知・豊橋と、兵庫・姫路が激突。決勝への切符を争った結果、豊橋が3-2で決勝へコマを進めた。