【プレミアリーグ】エヴァートン1-1ブライトン(日本時間11月5日/グディソン・パーク)
「三笘被害者の会」にまた一人、名プレーヤーが“入会”することに。三笘薫が左サイドの1対1で抜き去り、ボックス内へと切り込んでクロス──。これを食らった元イングランド代表アシュリー・ヤングは失意に暮れ、ファンも「また犠牲者が…」と同情した。
ブライトンが0-1とビハインドで迎えた67分、三笘が、仲間からの鋭いパスをピタリとトラップすると、左サイドでお馴染みの光景、相手DFとの1対1の勝負が始まった。
相対するのは、元イングランド代表アシュリー・ヤングだ。2007年から10年以上もナショナルチームで活躍し、2012年のマンチェスター・ユナイテッド時代には元日本代表・香川真司とともにプレミアリーグ制覇も経験してきた38歳の大ベテランだ。
今季からエヴァートンに加わった名プレーヤーを前に、三笘は細かいステップで縦も中も見せながら、一気に前方へと加速を開始。あっという間にヤングをぶっちぎってそのままボックス内へ切り込んでクロスを送った。密集したボックス内で狙い通りゴールへつなげることはできなかったものの、対峙したヤングからすれば“敗北”を喫した気分だろう。
さらに三笘vsヤングは最後、思わぬ結末を迎える。84分、三笘はジャック・ハリソンを完璧に手玉に取ってボックス外からクロスを送ると、これがヤングの右太ももを直撃し、跳ねたボールがそのままゴールネットへ吸い込まれてオウンゴールとなったのだ。
ヤングはその瞬間も、勝利を取りこぼした試合後も、同点にされた責任を背負い込むように失意の表情を見せていた。プレミアリーグではリーグが現行の名称となった1992年から700以上ものオウンゴールが記録されたなか、ヤングの“不名誉な”ゴールは、史上4番目の年長オウンゴール記録となった。
海外メディア『Sky Sports』によれば、最年長記録はマンチェスター・シティなどでも活躍したGKシェイ・ギヴンの40歳と129日であり、今回のヤングは38歳118日でのオウンゴール。ストークでプレーするフィル・ジャギエルカが2021年4月に更新した38歳229日をアップデートする、本人にとっては悔しい記録達成となった。
こうしてまた一人“三笘被害者の会”に名選手がリストアップされることになった……。
(ABEMA/プレミアリーグ)