【WWE】CROWN JEWEL(11月4日・日本時間5日/サウジアラビア・リヤド)
世界最高峰のWWEで、月に1度のプレミアム・ライブイベント(PLE)大会『CROWN JEWEL』が開催。WWE女子王者イヨ・スカイ(紫雷イオ)が挑戦者ビアンカ・ブレアーと対戦した。
イヨは前回のPLE『FASTLANE』での三つ巴戦、人気レギュラー放送『SMACKDOWN』でのシャーロット・フレアー戦など、所属ユニット『ダメージCTRL』の介入をフル活用する“極悪女王”全開で王座を防衛してきた。
そこに立ちはだかったのが因縁あるブレアーだ。今年8月の『SUMMER SLAM』でイヨにWWE女子王座を奪われ、バックステージでダメージCTRLに襲撃されて左足を負傷。長期欠場を余儀なくされた過去がある。約2カ月ぶりに『SMACKDOWN』に登場したブレアーは、イヨの持つベルトへの挑戦を表明すると、ダメージCTRLの壊滅を宣言。直前のミルウォーキー大会ではイヨの盟友ベイリーを必殺の『キス・オブ・デス』で沈めた。
因縁のタイトルマッチは、イヨがブレアーの古傷でもある足を徹底攻撃。ドラゴンスクリュー、マフラーホールド、ドロップキック…とありとあらゆる技で痛めつけた。ブレアーも髪の毛を利用してイヨをコーナーポストに激突させて反撃に転じるが、ダメージCTRLのベイリーが現れ、ブレアーのペースを乱す。ブレアーがカウンターのスパインバスターとフェイスバスターでイヨをフォールすると、ベイリーがレフェリーに絡んでカウントを阻止。ブレアーはエルボーでベイリーを場外へ突き落としてプランチャを投下し、イヨとベイリーを同士討ちさせ、場外でベイリーに『キス・オブ・デス』を狙う。
ここでベイリーを救出したのが、なんと2021年12月にWWEを退団した日本人の元スーパースター=カイリ・セインだ。カイリはブレアーに裏拳を叩き込むと、イヨがムーンサルトプレスを決めて勝負あり。イヨがブレアーから3カウントを奪い、王座防衛に成功した。
カイリのサプライズ登場に会場はざわつき、カイリはブレアーにインセイン・エルボー(ダイビング・エルボー・ドロップ)を決めて、イヨと熱い抱擁をかわしてともに勝どきをあげる。結果的にカイリがイヨに協力する形となったが、ベイリーは困惑の表情で2人を見つめ、カイリがダメージCTRLに加入したわけではない様子。いずれにせよカイリの登場により、WWE女子戦線がより混沌となったことは間違いない。
(ABEMA/WWE『Crown Jewel』)