【プレミアリーグ】ニューカッスル 1-0 アーセナル(日本時間11月5日/セント・ジェームズ・パーク)
今夏にウェストハムから1億ポンド(約185億円)で加入した“アーセナル史上最高額男”が、さすがのメンタリティを見せつけた。プレミアリーグ11節のニューカッスル戦でMFデクラン・ライスは、相手の攻撃が続く中でボールがタッチラインを割ると、ゆっくりと靴ひもを結んでプレーを中断。スタジアムや相手選手から大きなブーイングを受けながらも、表情一つ変えずに淡々としていた。
スコアレスで迎えた36分、ホームのセント・ジェームズ・パークがサポーターの熱量で盛り上がる中、ニューカッスルがアーセナル陣内に攻め込んでいた。
アーセナルからすれば押し込まれ続ける嫌な流れだったが、ここでライスがずる賢いプレーに出る。相手ボールでタッチラインの外にボールが出ると、ピッチにしゃがみ込んで靴ひもを結び始める。主審に早くプレーに戻るように促されても焦るそぶり一つなく、淡々と自らの足元を上手い具合に調整して、ゆっくりと時間を稼いだのだ。
このマリーシアには敵の選手やサポーターから大ブーイングを食らう形に。ABEMA視聴者からも「時間稼ぎぃ」、「メンタルえぐい」、「したたか」と驚きと、強靭なメンタリティに感服している様子が伝わるコメントが寄せられた。
こんなプレーを繰り返せば警告の対象になりうるが、サッカーにおいて「嫌な流れを切る時間稼ぎ」は時として大きな効果を発揮する。ニューカッスルの選手たちは明らかにイラついた反応を見せており、今回も一定の効果があったと言えるだろう。
(ABEMA/プレミアリーグ)