【プレミアリーグ】ルートン・タウン 1-1 リヴァプール(日本時間11月6日/ケニルワース・ロード)
世界的には無名な男が、驚きの高速ドリブルでリヴァプール守備陣を切り裂いた。ルートンのFWチドジー・オグベネが左サイドのハーフウェーライン手前でボールを受けると、一気に縦へと加速して3選手の間を突破。超加速&技術を駆使したドリブルに多くのファンは衝撃を受けた。
スコアレスで迎えた64分、ルートンの“切り込み隊長”がリヴァプールに牙を向く。オグベネは左サイドのハーフウェイライン手前でボールを受けると、大きな持ち出しでトレント・アレクサンダー=アーノルドに並走を強いてフィジカルで圧倒。そこから急加速のカットインでカバーにきたイブラヒマ・コナテをかわすと、さらに背後から近づいてきたアレクシス・マクアリスターも振り切ってボックス内に進入した。
最後のラストパスはフィルジル・ファン・ダイクにブロックされ、その影響でカールトン・モリスのシュートもGKに防がれたものの、単独でリヴァプール守備陣を震えさせたオグベネのドリブルはかなりの脅威だった。
これにはSNS上でも「オグベネまじ速ぇ」、「オグベネこんないいのか」、「オグベネ何者だよ」、「オグベネ?」、「こいつやばすぎやろ」、「オグベネえええええええ」、「すごない?」など、大きな話題を呼んだ。
ナイジェリアに生まれ、8歳でアイルランドに移住したオグベネは現在26歳。20歳のときに若手発掘に定評があるブレントフォードに引き抜かれるも伸び悩んで4部リーグや3部リーグでプレーし、昨シーズンは2部リーグのロザアムで8ゴールを奪う活躍を披露する。フリートランスファーとなった今夏は昇格組ルートンと契約し、プレミアリーグに初挑戦している叩き上げだ。2021年6月にはアフリカ出身選手で初めてアイルランド代表デビューを飾った異色の経歴の持ち主である。
まだまだ世界的には名の知れた存在ではないが、リヴァプール戦で見せたドリブルはまさに圧巻。世界中のサッカーファンが驚いたことだろう。
(ABEMA/プレミアリーグ)