2022年6月に大分県別府市で起きたひき逃げ死亡事件で亡くなった大学生の父親が生放送番組に出演。逃亡中の八田與一(はった・よいち)容疑者や警察に対する、現在の心情を語った。
【映像】1年以上 逃亡を続ける八田容疑者の特徴
━━番組の放送を見て、今の気持ちはいかがでしょうか。
「全国にかなり周知していただいているので感謝している。ただ、犯人自体がまだ捕まっていないため、一刻も早く容疑者の確保、あるいは本人が出頭することを強く願っている」
━━殺人罪の告訴について、どのような思いで警察に提出に向かわれたのか。
「事件以来、初めて別府に行った。当時のことを思い出すので別府には近づきたくないと思っていた。しかし、多くの人々が協力してくれ、5万人を超える署名をいただいた。力強い味方をもって、殺人罪に切り替えてもらうために、勇気を持って別府に行った」
━━告訴状は受理され、署名も受け取ってもらえたが、殺人罪への変更は現状では難しいということだった。具体的にはどういった説明があったのか。
「形式的に淡々と事務的に受付けがされた。告訴状については正式に受理致しました、これから内容を確認していきます、とのことだった」
━━大分県警の取材がありました。そのやりとりを聞かれて、どのように感じられたのか。
「警察との間には初めは行き違いがあった。大丈夫かなと警察に対する不信感も生まれ、この先どうなるんだろうという思いもあった。1年経ったあとに、警察の中でもまともに私たちのいうことを聞いてくれる方々が現れ、やっと親身になってくれたかな、と感じる」
━━ 一番理解できなかった点というのはどのあたりか。
「 私たちは最初から殺人ではないのか?と指摘してきたが、警察からはとりあえずは道交法での捜査だとずっと言われてきた。殺意の認定ができないという説明は受けたが、ではどうしたら殺意の認定を受けることになるのかという説明を何度も求めた。しかし、それは手法上言えないという答えだった。素人としては殺人罪に切り替えてもらえないということが一番理解できない。全て証拠も揃っているのになと思っている。あくまでも形式上は殺人ではないという」
━━(捜査記録の)黒塗りの書類を警察から見せられた時はどういった思いだったのか。
「これが私たちに対する回答なのかなと。何も教えません。どのような捜査をしているのかも言えません。全く非協力的な対応だと感じた」
━━警察の対応は当初と比べて変わったか?
「全然変わってきたと思う。最初から今のような対応をしてくれればありがたかったと思う。最近では自宅に来ていただく警察官の中には、親身になってこちらのことを聞いてくれる方もいる」
━━八田容疑者は重要指名手配犯になりました。この件に関してはどう思われましたか。
「一歩前進したとは思う。まずは八田容疑者を確保していただかないと、重要指名手配になっても何の意味もない。もっと周知していただいて、一日も早く逮捕してほしいと思っている」
━━八田容疑者に言いたいことは
「とにかく、逃げ回るのではなく、人としての気持ちを思い出して、罪を認めて、自ら出頭してほしいと強く思う」
━━八田容疑者の母親にも手紙をお書きになられたのですか。
「はい。お母さんからメディアのほうに呼びかけて、出頭するように何度もお願いをした。3度か4度、手紙を出したが、できないと。警察には協力していますという回答は来たが、自らメディアに出るのは嫌といったような返信が来た」
━━署名5万人以上の方から届いたと思いますが、どのような声が多かったですか。
「犯人を一日でも早く捕まえないといけないと、頑張ってくださいと、本当にありがたい支援の言葉をたくさんいただいた」
━━八田容疑者に何を望みますか?
「正直に言うと、早く捕まえて、極刑になってほしいと思っている」
━━率直に警察にこう動いてほしいというのは、どんな点にあるのでしょうか。
「たくさんの情報が私たちに寄せられているが、警察が知ることより、例えばうちの願う会のほうが先にその情報を得たりすることが多い。その辺に関しては、なんでこちらの情報の方が早いのかなと思うことが多々ある。もうちょっと力を入れてほしい。もうちょっと機敏に動いてほしいという気持ちはある」
━━全国の皆さんにメッセージがありましたらお願いします。
「今までも本当にたくさんの皆さんの力を貸していただいて、とてもありがたいと思っています。八田の確保に向けて、本当に些細なことでもいいので、似た人や怪しい人を見たら、本当に小さいことでもいいので、すぐに警察へ連絡していただきたいと思っています。よろしくお願いします」
別府ひき逃げ事件や八田容疑者に関する情報提供は、別府警察署(0977-21-2131)や『ABEMA的ニュースショー』番組公式X(旧Twitter)のDMで募集している。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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