【WWE】SMACKDOWN(11月10日・日本時間11日/コロンバス)
強い絆のラテン軍団にまさかの亀裂…。世界最高峰のリングで、元女子タッグ王者のトップレスラーが仲間の造反に涙ながらに抗議するひと幕があった。
事件はWWEの人気レギュラー放送『SMACKDOWN』で行われた、カリート対ボビー・ラシュリーのシングル戦で起きた。試合中盤にラシュリーの援軍『ストリートプロフィッツ』が介入した場面で、カリートの所属する『LWO』メンバーが総出で阻止。サントス・エスコバーが援護に登場すると、リング上ではカリートがラシュリーのスピアーに沈み、敵軍3人による公開処刑がはじまっていた。
しかし、試合前にカリートと口論を展開したエスコバーは、ここで助けに入らず静観。先日の『クラウン・ジュエル』で、チームの“ボス”・WWE殿堂のレイ・ミステリオが敗れた戦犯だ、と批判されたやり取りが伏線となった。仲間がやられっぱなしの状況にしびれを切らしたミステリオが登場し「あいつは俺たちのファミリーじゃないか、何してるんだお前」と一喝すると、ブチキレたエスコバーはなんとミステリオとカリートを襲撃してしまった。
だが、仲間の裏切りに一番感情的だったのは『LWO』の女子メンバー、ゼリーナ・ベガだ。涙ながらに駆けつけ、エスコバーに「何してるの?」と猛抗議。
チームは完全に決裂。ゼリーナが駆けつける直前、エスコバーは「やり過ぎた」と和解を求めるミステリオをコーナーの鉄柱にぶつけ、鉄階段に挟まれた足をクラッシュさせる暴挙に出ていた。さらに「大好きなんだ、お前は俺のヒーローだ。長い付き合いなのに何でだよ」と、『LWO』とは袂を分かつ姿勢を示した。
「カリートと自分どちらを取るか」でこじらせてしまったエスコバーに、ファンも「ヤンデレ化してる」「全員大切なんかできないよな」「大好きなのに攻撃するなよ」と意見はさまざま。仲間のゼリーナからも叱責され、四面楚歌状態で狼狽したエスコバーは、会場の大ブーイングを受けながら退場。バックステージでのインタビューでは「当然の報いだ」と意味深な言葉を残しその場を後にした。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)