聴覚や視覚などが過敏に反応し、日常生活に困難をもたらす「感覚過敏」。ピアニストの紀平凱成(かいる)さん(22)も、その症状と闘うひとりだ。
 
【映像】感覚過敏の天才ピアニストが奏でる音色
 
 東京2020パラリンピック開会式でも演奏した、いま注目のピアニストだが、幼いころから、日常の音が苦痛で耐えきれない、感覚過敏に悩まされてきた。スーパーマーケットの店内放送や、電話の着信音、LINEの通知音などなど……。大きな音や想定していない音を聞くと、不快感や恐怖感を覚え、体に不調をきたす。
 凱成さんは聴覚だけでなく、視覚過敏も抱えている。人の視線など目で見えるものに過敏に反応し、苦痛に感じる症状だ。学校のげた箱に書かれた名前や、人の顔などが苦手だったと、母の由起子さんは語る。