ワールドカップ2次予選(11月16日のミャンマー戦、21日のシリア戦)に向けて、11月13日に大阪市内で始動した日本代表。中でもキレのある動きを見せたのが、柏レイソル所属のFW細谷真大だ。
元々は11月18日にU-22アルゼンチン代表と戦うU-22日本代表のメンバーに選出されていた細谷だが、古橋亨梧(セルティック)の怪我による不参加で13日にA代表への追加招集が決定。急遽の合流となった。
この日は欧州から帰国したばかりの冨安健洋や伊東純也、南野拓実らは別メニュー調整でランニングとストレッチに終始する中、細谷は相馬勇紀、佐野海舟と3人でボールを使ったメニューを消化。トレーニング最後にはシュート練習も行なった。
GKの大迫敬介と鈴木彩艶を相手にする中、細谷は強烈なシュートを連発。利き足の右足はもちろん、左足でもパンチの効いた一撃を見せた。とりわけ、左足でファーサイド、右足で巻きながらニアサイドを突いてサイドネットを揺らした一撃には、報道陣からも「おおー!」と感嘆の声が上がり、パス出しを担当した名波浩コーチからも「ナイシュー!」と称賛が飛んだ。
細谷は2022年7月の中国戦(E-1選手権)でA代表デビューしているが、当時は国内組限定のチーム編成。海外組を含めたベストメンバーでは今回が森保ジャパン初招集だ。練習後、柏レイソルの先輩である伊東純也は、細谷について「初対面なので、これから話せればいいかなと。(Jリーグの)ハイライトとかによく出てくる。良い選手だと思います」と期待も口にしていた。
今シリーズのCFは、前田大然と古橋が怪我で招集辞退したため、浅野拓磨と上田綺世がスタメンの有力候補。ただ、とりわけ欧州組は過密日程の中での合流となっているうえ、11月16日のミャンマー戦後にすぐにサウジアラビアに移動して21日にはシリア戦とスケジュール面も厳しい。CF3番手の立場である細谷にも、途中出場なりでチャンスが回ってくる可能性は決して低くない。
この2連戦でもし出番が巡ってきたならば、細谷にはこの日のトレーニングで見せていたような“豪快な一撃”に期待したい。
▼日本代表の11月シリーズ概要
開催日時:11月16日(木)19:00キックオフ
対戦相手:ミャンマー代表
会場:大阪/パナソニックスタジアム吹田
テレビ放送:テレビ朝日系列にて全国生中継/ABEMAにて生配信
開催日時:11月21日(火)23:45キックオフ(日本時間)
対戦相手:シリア代表
会場:ジッダ(サウジアラビア)/プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム
テレビ放送:未発表
(ABEMA/サッカー日本代表)