アゴを正確にとらえたワンツー2発で、足がもつれるように崩れて前のめり。あまりにも絵になる壮絶KOシーンに「まるでマンガのようなダウン」といった驚きの声が上がった。
11月10日タイ・バンコクで開催された「ONE Friday Fights 40」で、ジャオスイヤイソー・ソー・デチャパンとパイダン・ゲッソンリットが対戦。タイ人同士の試合は、2ラウンド終了間際、ジャオスイヤイソーが綺麗な右、左のワンツーを打ち抜いてノックアウト勝ちを収めた。
K-1参戦歴もある飛び技巧者のジャオスイヤイソーは祖母の形見をつけてリングイン。連敗中のゲッソンリットとの勝負に臨んだ。
1ラウンド後半、ジャオスイヤイソーがカウンターを貰いよろめくシーンも「効いてないよ」アピールで乗り切り、得意の飛び蹴りからストレート連打。徐々にトリッキーな動きを織り交ぜ調子を上げていく。
２ラウンド、エンジンがかかったジャオスイヤイソーは積極的に前に出て、ミドルからジャンピングの左の飛び蹴り。その後もミドルを軸に攻撃を重ねると2ラウンド後半、綺麗な右、左のワンツーがゲッソンリットを捉える。ゲッソンリットは足元から流れるように崩れ落ち、前のめりにダウン。なんとか体を起こして前を向くも、ダメージが多く最後はガクンと腰砕け。フラフラと本能で徘徊するゲッソンリットをレフェリーが抱き抱えて試合を止めた。
相手を仕留めたパンチはアゴにピンポイントで急所を狙うワンツー。ファンも「まるでマンガのような倒れ方だった」やK-1時代のムラのある戦いを思い出したか「今日は強い時のジャオスだったな」と反応が聞かれた。
ジャオスイヤイソーは「ジムの仲間が今日3人とも勝ってたので、プレッシャーがきつくて正直なところホッとした」とコメント。自身の連敗を回避して安堵の表情を見せた。
