「自信を取り戻すことができた」。9月に行われたドイツ代表との一戦をそう振り返るのは、日本の守備の要・冨安健洋だ。
【映像】場内騒然!冨安、爆速スライディングで吹っ飛ばした瞬間
相次ぐ負傷や右膝の手術によるリハビリを乗り越え、約10カ月ぶりの大舞台では圧巻のプレーを見せた。いちサッカーファンとして試合を見届けた番組スシャルサポーターの影山優佳が、その裏側で抱えていた冨安の葛藤や本音を引き出した。
19歳で日本代表デビューを果たした冨安は、順調にステップアップを重ね、2021年に世界のスターが集うプレミアリーグを戦う一流プレーヤーへと成長を遂げた。しかし、近年は怪我に悩まされ、シーズン途中での戦線離脱が相次ぎ、本領を発揮しきれず。昨年行われたFIFAワールドカップ2022の激闘を終え、年明けの3月には膝を負傷し日本代表活動にも参加できずにいた。
リハビリを終え、約10カ月ぶりの代表復帰となったドイツ代表戦では、気迫あふれるディフェンスで相手の攻撃陣を圧倒。44分には左利きのアタッカー、レロイ・ザネのシュートをスライディングでブロックすると雄々しくガッツポーズを見せ、普段はクールな冨安が気持ちを露にしたワンシーンからも、この試合に懸けた思いが垣間見えていた。
11月12日の『ABEMAスポーツタイム』(ABEMA)では、アーセナルの本拠地であるロンドンに影山優佳が出向き、冨安とのインタビューを実施。対談のなかで冨安は復帰までの期間について「自分を見失っていた」と、胸の内を明かした。
「常に冷静で、感情やモチベーションに波があるようには見えません」と影山が驚きを口にすると、冨安は「見せないですよ!駆け引きですから」とニヤリ。ドイツ戦については、「自分が何が出来るのか再確認したくて臨んだ試合だった。自分で自分を認める良いキッカケになった」と明るい表情で振り返った。
“憑き物”が晴れた冨安は、11月16日と21日にFIFAワールドカップの次回大会につながるアジア2次予選を戦う。カタールで超えられなかったベスト8の壁へのリベンジに向けた重要な一戦で、“鉄人・冨安”はどんな戦いぶりを見せてくれるか。
(ABEMAスポーツタイム)