11月16日、WWEスーパースターの中邑真輔とシェイナ・ベイズラーが来日。日本時間の11月26日に行われるPLE(プレミアムライブイベント)『サバイバーシリーズ』のプロモーション会見を行った。
会見にはABEMAプロレスアンバサダーで、WWEホール・オブ・フェーマーの武藤敬司もWWE殿堂入りの指輪を見せびらかしながら登壇。
武藤は開口一番、中邑に対し「この前の試合で、なんか毒霧使ってなかった?」と指摘。中邑は10月のPLE『ファストレーン』で世界ヘビー級王者セス・ロリンズに挑戦した際、場外のラダー上の攻防で、ロリンズの顔面にグレート・ムタの代名詞でもある毒霧を噴射していた。
この武藤からの指摘に中邑が「(1.1 NOAH日本武道館大会でムタと対戦した時の)エキスがちょっと残ってたんですよ」と“弁明”すると、武藤も「まあ、俺とお前の仲だからロイヤリティは請求しねえけどよ」と返すなど、会見は終始和やかな雰囲気で行われた。
世界最高峰のスポーツエンターテインメントであるWWEは今年10月からABEMAが日本国内独占放送を開始。2大番組「RAW」「SMACKDOWN」が日本語実況付きで無料で観られるなど、日本のWWEユニバースが過去に類を見ない好環境で視聴可能となった。
これを受けて中邑は「WWEは日々進化している。世界で10億人が観ていて、規模がまずすごいので、(日本の人たちにも)その感覚を知ってもらいたい。ABEMAのおかげで、これからはストーリーも毎週追える。しかも『RAW』と『SMACKDOWN』週2回WWEに触れることができるのは大きい」と、ABEMAの放送開始を歓迎。シェイナも「日本には昔から多くのプロレスファンがいるので、WWEのスケール感を感じ取ってもらいたい」と、期待のコメントを残した。
ABEMAでは今後、WWEのPLEでも特に注目度の高い「BIG 5」と呼ばれる5大大会「レッスルマニア」「サマースラム」「ロイヤルランブル」「サバイバーシリーズ」「マネー・イン・ザ・バンク」を「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で全試合生中継することを決定。その第1弾として日本時間11月26日に『サバイバーシリーズ』が日本語&英語実況付きで生中継される。
毎年この時期に行われる『サバイバーシリーズ』の見どころを聞きかれた中邑は「PLEはすべての選手が出られるものじゃないので、出られるだけで光栄なこと。僕は何度も出てますけど、一番おもしろかったのは、RAW、SMACKDOWN、NXTそれぞれから王者が出て、デリック・ストロング、AJスタイルズと闘った3WAY(2019年大会)。目まぐるしくてやりながら非常に頭を使いましたけど、試合後は充実感があった。WWEには日本ではまだ浸透していないゲーム性の高い試合形式が多い。それを知ればより楽しめるんじゃないか」と、その魅力を語った。
今年の『サバイバーシリーズ』目玉カードのひとつが、フィン・ベイラー&ダミアン・プリースト&ドミニク・ミステリオ&JDマクダナの「ジャッジメント・デイ」が、コーディ・ローデス&セス・ロリンズ&ジェイ・ウーソ&サミ・ゼインのスーパースター4人と対戦する「ウォーゲームズ」という試合形式。
「ウォーゲームズ」経験者であるシェイナは「ウォーゲームズは2つのリングをケージで囲み、ノーDQルールのチーム戦。1対1で始まり3分ごとに優勢なチームから1人ずつ試合に参加し、最終的に全員参加で闘う試合形式。観ていてとってもエキサイティング。(アメリカでは)PLEは、みんなで家に集まって大きなリアクションで楽しむもの。お酒を飲んだりしながら盛り上がって」と、楽しさをアピールした。
ABEMAの放送が始まり、日本でもさらにWWEが盛り上がってくると期待されるのが、コロナ禍で2019年以降途絶えていたWWE日本公演の再開だ。
中邑は「来日経験がある人はもちろん、ない人も『いつか日本で試合がしたい』と言っている。僕に聞いてもわからないのに『シンスケ、次はいつあるんだ?』って聞かれるくらい、選手は期待している」と、WWEスーパースターの中でも日本公演待望論があることを明かし。シェイナも「ABEMAの無料配信が始まったことで、日本公演の機運はこれまで以上に高まっていると思うし、私自身も望んでいることです」と、期待をこめた。
春の祭典『レッスルマニア』に向けて、ここから加速度を増して盛り上がっていくWWE。まずは“BIG 5”のひとつ『サバイバーシリーズ』でおおいに盛り上がりたい。