【プレミアリーグ】チェルシー4-4マンチェスター・シティ(日本時間11月13日/スタンフォード・ブリッジ)
今シーズンのプレミアリーグも"ハーランドの脅威"にさらされている。ノルウェー代表のゴールハンター・ハーランドは、ここまでリーグ戦12試合で13得点。先日のチェルシー戦でも圧巻のゴールを決めてみせた。
プレミアリーグ第12節、チェルシーとのビッグマッチでは25分にPKから先制点を挙げた。さらに2-2で迎えた47分、フォーデンとアルバレスのコンビで右サイドを攻略し、ゴール前に鋭いグラウンダーのクロスが入る。ハーランドはドンピシャのタイミングで飛び込んだ。後ろから厳しいマークにあいながらも、ブロックして体ごとボールを押し込む。194cmの巨大な体がそのままネットに飛び込む姿は、まさに怪物そのものだった。
振り返ってみると今季も開幕から怪物級のゴールを決めてきた。バーンリー戦の4分には左サイドからの折り返しに対して、相手の体がボールに近い位置にあったにも関わらず、長い足を伸ばしてゴールに蹴り込んだ。さらに36分にもネットを揺らすなど、昨季36ゴールを挙げて得点王に輝いた怪物がオープニングゲームから本領発揮となった。
第4節のフラム戦も最高のパフォーマンスだった。31分にアルバレスのゴールをお膳立てすると、2-1で迎えた58分には逆にアルバレスのパスに抜け出したハーランドが、GKとの1対1を制してゴール。さらに70分にはPKから2点目を奪うと、後半アディショナルタイムにもダイレクトシュートを蹴り込んで今季初のハットトリックを達成した。
第9節のブライトン戦では19分にこぼれ球を拾ったハーランドが、ボックス手前から左足を振り抜くとニアサイドをぶち抜き、ゴールネットを揺らした。続く10節のマンチェスター・ダービーでもPKから先制点を挙げ、49分には巧な動き出しからボックス内で完璧なフリーを作り出すと、左サイドからのクロスを楽々と頭で押し込む。暴力的なシュート力ばかりに目が行きがちだが、こういった動き方もハーランドの特徴の1つだろう。
しかし心配なニュースが飛び込んできた。ノルウェー代表として、16日に行われたフェロー諸島との親善試合に出場したハーランドだったが、この試合の前半で足首を痛めて交代。19日に行われるEURO予選のスコットランド戦も欠場することが決まった。
シティはインターナショナルウィーク明けにリヴァプールと対戦する。勝ち点28で首位に立つシティと1ポイント差で追いかける2位のリヴァプールによる天王山で、怪物はプレーできるのか。
(ABEMA/プレミアリーグ)